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プリンセスブレイカーズ
ターン1/如月ゆりあ編/ダンジョン内
3つの扉を前にして、如月ゆりあは姿勢を正す。
手首に巻いた赤いリボンをはずし髪に巻き整える。
そして、懐から人型の札をとりだすと髪を抜き巻き付ける。
準備が整うと、印を結び呪言を唱える。

「オンアボキアビ・・・・・・・・ザン」

目の前には式神が現れ、彼女の手足となって使役されるはずだった。
しかし、甲高い金属音が響き渡ると、式は形をなさずお札は突如、燃え落ちてしまう。
「術が、封じられてるの!?」
彼女が得意とする式神だったが、このダンジョンの内部では、それを封じる結界のような
力が働いているようだった。
(式神が使えないなんて……)

数分後、やむなく彼女は北側の扉を選ぶ。
式神による確認が行えない以上、彼女自身の手で、その先を確認するしかなかった。


扉を開いた先にあった空間、
そこも最初の部屋と同じ、石造りの正方形に区切られている。
しかし、薄暗い魔法照明に照らし出された、その中央には、
ガッシリとした体つきをしたドワーフのような男の姿があった。
四角い身体に四角い顔、短く刈られた赤髪と無精髭。
顔の作りも大ざっぱで、目や口や鼻といったパーツが
適当に取り付けられたようにしか見えない。
男は、両刃の戦斧で武装しており凄みのある目つきをしていた。

「よう、ねーちゃん、女1人でダンジョン探索なんて危ないねぇ」
その四角い丸太のような男は、ゆりあの太ももをジロジロと眺めながら、
話しかけてくる。
「あなたは?」
慎重に問いかけるゆりあに、男は気にした風もなく答えを返す。
「俺の名は、ゴッゾ・オルガーナ。ねーちゃんと同じ冒険者だよ」
そこで一旦言葉を切ってから、再びじろじろとゆりあの身体を見回して続ける。
「変わった格好してるな、東方の出身か?」
「はい、結界師を生業としておりますが、特定の組織には属しておりません」
「そうか、随分と遠くから来たんだなあ」
そう言って破顔すると、にこやかに続ける。
「ちょっとここらで、茶でも飲んで、休憩していかんか?」
笑顔になると、それまでの厳つい印象から一転、親しみやすい雰囲気が、
ゴッゾの周囲を満たす。
男は、湯気をあげる琥珀色の液体の満たされた器を、ゆりあに差し出してきた。

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所持アイテム
オーブ…1個

行動指定
ゆりあはゴッゾを見て・・・・・・悪人には見えなかったが・・警戒は忘れない

しかしそんなそぶりは見せずに答える
「せっかくのお誘いですが・・・ごめんなさい」
残念そうに答えた!
「私はまだダンジョンに入ったばかりなんです、もし、お怪我をしてる様なら
 治療と清めができますので・・・・・言ってください」

そう答えると・・・・ふっと歩き出し北の方向の扉に向かい手を扉にあてる!
ここも結界が引いてある・・・・自分の身体で行くしかない

「北の扉」開けた!