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プリンセスブレイカーズ
ターン1/エルリナ/ダンジョン内
薄暗い魔法照明に照らし出された空間。
エルリナは、じっくりと部屋の内部を見聞する。
同時に、主催者から支給されたマジックアイテムを利用して、自分自身の装備を鑑定してみる。

…結果は、ただの市販の武器防具。
「オーケー、これで逆に、こいつにはそこそこ信頼が置ける事が分かったね」
主催者側を決して信用していなかったエルリナは、このマジックアイテムの事も、
疑ってかかっていた。
しかし、少なくとも只の市販品に過ぎない自分の装備類を、そのまま普通の市販品として
鑑定したという事は、このマジックアイテムが、それなりに信頼できそうな物である
という事の傍証とはなった。

こうして、手持ち品の最低限の信頼性と部屋の中の安全は確認されたものの、
いつまでも、何も無いこの部屋に居るわけにもいかない。
残念ながら、3つの扉の向こう側が、どうなっているのかは窺い知れない。
仕方なくエルリナは、冒険者としての勘という名の経験に頼り、1つの扉を選びノブを回す。
その方角は、マジックアイテムが告げる所によると−東−の向きを示していた。


開いた扉の先、しかし、そこには……
「チッ、いきなり大当たりを引き当てちまったみたいだね」
目の前の広がるのは、さきほどまで自分が居たのと、似たような陰鬱な大部屋。
しかし、足下には20センチほどの水が満たされている。
さらに、目の前にあったのは、タコにそっくりの巨大な軟体性の水棲生物だった。
「くっ」
部屋を覆い尽くさんばかりの化け物の姿に、背筋に本能的な怖気が走る。
タコは、その4つの目でギョロリとエルリナを睨み付ける。
同時に、幾本もの触手が、彼女の身体をめがけて飛び出して来た。

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所持アイテム
オーブ…1個

行動指定
@足場が悪いことから、まずは触手のみを捌きつつ相手の様子を伺う。

A膠着状態になれば撤退しようと扉を調べ、何らかの影響で
(主催者側のイベント等)扉が開かずタコと交戦。

B別の部屋へ逃走しようとして、水中から不意を打たれて触手に捕まり敗北。

 多分これくらいで大丈夫ですよね、タコ側の行動も分かりませんし。
タコの呼び方ですが、もし知ってるようなら一番最初だけ名前で確認、
知らない・その後はそのままオオダコと呼ばせてください。