姫巫女 繊月ゲーム感想文   2008年9月26日


姫巫女 繊月 【異】【本】
08/09/19 VN 95
 →前作情報

(35HR)
一部ネタバレ部分は伏字です/ ストーリーが短かった orz 沫莉さんが登場して、いよいよ物語も中盤かなと思った頃には、実は終盤でした。ただし、エロシーンの数は、回想モードから全部で33(総CG数は差分をカウントせずに80以上)とエロゲーとしてのボリュームには問題ありません。また、今回の新機軸だった裏言システムは、自分はかなり楽しめました。ゲームの世界観なども深まり、シリーズ次回作以降にも受け継がれて欲しいシステムです。
 内容的には、主要キャラクターの過去話などもあり面白かったです。加えて、各キャラクターの日常が描写されているので、それが陵辱シーンとの落差につながり、悲惨さが際だち良かったです。それだけに、上述したようにストーリーの短さが盛り上がり不足にもつながり、その部分はかなり残念でした。
 HR的には、前作では主に「設定のみ」という感じだった鬼達の目的(生殖)が、今回は前面に押し出されており、大幅にパワーアップしていました。特に、鬼に孕まされてしまうリスクに、各ヒロインがきちんと言及している点は、ポイントが高いかと思います。また、主要ヒロインに出産シーンが用意されているなど、姫巫女の設定や世界観が好きで、異種HR好きの方には、おすすめのタイトルかと思います。(もう少し、精神的に追い詰められる描写が欲しかったですが)
 ただ購入にあたっては、女性主人公ゲームで、エロシーンも基本的に快楽より苦痛をメインに展開されるので、そのあたりは体験版等でご確認を。

 そして以下、個人的に今回一番の不満点を。
 下は、回想シーンからリストアップした、キャラ毎のエロシーンの数です。

  キャラ名単独複数合計
 綾文すずり  2 5
 土岐穂乃香 4 4 8
 鶴来真魚 4 3 7
 雀宮小鳥 4 2 6
 綾文沫莉 1 0 1
 来長麗愛 6 0 6
 各務此葉 2 0 2
 烏丸咲夜 4 0 4
 藤沢美由 0 2 2
 小原幸 0 2 2
(単独…そのキャラのみが登場するエロシーン)
(複数…他のキャラとセットになっているエロシーン)

 すずりの、すずりのメインエロシーンが、まさか3つしか無いとは思わなかったよ! ストーリー解説キャラ紹介の順番を見たら、絶対にすずりがメインヒロインだと思うじゃないですか! それが、まさかの3つ。 サブキャラのわりとどうでもいいポジションの咲夜よりも少ない3つ! しかも、単独エロシーンが一番多いのが麗愛って、それどういうこっちゃ! そして、すずりの出産シーンは穂乃香とセットにされて一箇所のみ。母体工場のシチュエーションやCGは素晴らしかったのに、メインで産んでるのは穂乃香さんなんですよ! 前作での出産シーンや、此葉や麗愛の出産シーン(麗愛は、出産後の授乳シーンで、母親じゃないと叫ぶ姿)、加えて同スタッフの「シューティングヴァルキリーかなみ」の出産シーンが良かっただけに、今回のすずりのHR度の低さには、わりと絶望しました。仕方がないので、取説おまけイラストのお腹の大きくなったすずりさんを見て、現実逃避することにします。
 上記以外の点でも、前作に比べてCGの塗りなどが苦しい点、エロシーンへの分岐がストーリーに組み込まれていない(エロシーンを見ますか? という選択肢形式で登場)部分、また回想モードのサムネイルに表示される説明文のミスが目につくなど、システム的な粗も目立ちますが、このあたりは新規ブランドの第1弾ということで、次回作以降では改善されるだろうと、前向きに期待しています。

 以上、細かく不満点ばかりを挙げてしまいましたが、上記のストーリー的な短さと、すずりのエロシーンの件を除けば、個人的にかなり良かったと思っています。特にシリアスな世界観の戦う巫女さんが化け物に犯られちゃうゲームとしては、無類の世界観や陵辱感があり、かなりおすすめです。また、HR関連の設定やシチュエーションも、物語中に全面的に組み込まれている点も、非常に嬉しかった部分です。(それだけに、なぜすずりのHRシチュエーションがああまで薄い、という不満になるんですが!) なにより、新規ブランドの第1弾ということで、次回作以降の発売のためにも、個人的に応援していきたいです。

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