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プリンセスブレイカーズ
ターン1/アイリス・フォンブレイズ編/ダンジョン内  2010/02/11更新
「先ずはこの部屋の確認よね……」
先ずは此処がどの層であるか、どの位置であるか、そもそもフロアが安全であるのかどうか。
それを調べなくては話にならない。
「何もなければ此処を拠点にして、探査の手を進めたいけど…ふむ」
ざっとフロア内部を見渡してみる。
「扉は二つ……見た感じ特に特殊な物も仕掛けも無し。
(いつかのダンジョンにはドア・イミテーター(扉の擬態生物)やら
アサルトドアー(人食い扉)が一杯でしたからね〜…
 用心するに越したことはないのだけれど…。)」
進むたびにしつこく仕掛けられていたそれらを爆破し、仲間に呆れられたのを思い出しながら、
長い杖…魔法の触媒であるロッドだ…を握りなおす。
「確か……音が軽ければ、向こう側が空洞になっている可能性があるんですよね。
…そゆ場所には隠し通路もある…と)」
何時だったか組んだ、生真面目なシーフの少女の言葉が蘇った。
「そういえばあの軍人さんも、随分生真面目な方でしたね…
一緒にお茶、してみたかったのですけど。」
そんな事を思いながら…こつ、こつ、こつ…杖先を使って壁を、床を、扉を、
耳を澄ませて反応を探るアイリスだった。

「ふむ……なら此処を一端の避難場所にして、と…」
軽くベルトポーチから羊皮紙とペンを取り出し、マッピングするアイリス。
「さてさて、じゃあどちらにしようかしら〜(ころんと杖を立てて倒す…東側の方へと倒れ)
…ん、こっちね♪」
扉に手をかけながら、次のフロアへと進んでいく。
その先にあったのは……

「おおっ、と」
男の声が響く。
扉を開けた先にいたのは、中肉中背の冒険者風の男。
男は、小狡そうな笑みを浮かべアイリスの全身を視線で値踏みすると、
こちらと同じ魔法の構えをとる。

その好戦的な気配に、アイリスは内心で溜息をつく。
(あらあら)
男の雰囲気からは、決して魔法が得意という様子は伝わってこない。
なのに、敢えてこちらと同じ魔法の準備に入るというのは、
彼女がよほど侮られているか、もしくは何か策があっての事なのだろうか?
アイリスもすかさずロッドを構えて、体勢を整える。
それを見た男は、嘲笑に近い笑顔で高らかに宣言する。

「俺の名はレオ、今からあんたを孕ませる男だ」

こちらの身体を何度も往復する視線は、
執拗に、彼女の胸のふくらみやヒップに絡みついてくる。
明らかに、アイリスの身体を孕ませる対象−母胎−として見ている証拠だった。
好戦的な気配に加えて、男は、その変態的な性欲を隠そうとしない。
戦いは避けられそうになかった。
アイリスは、男に向かってキツく言う。

「おイタはメッ…です。…覚悟してください?」


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所持アイテム
オーブ…1個

行動指定
■アイリスからレオへの印象(心象)
随分な自信ですね……
最も、人を変な目で見た上、堂々とあんな宣言するなんて……殿方としては最低ですよ?
……此方としても体を許すつもりなど毛頭ありませんし
……この調子だと同じような事を他の女性にも言いそうですからね。
――なら、一度懲らしめて差し上げます。……覚悟、してくださいね?
(※明確に敵と判断しました。よって容赦なしモードとなります)

■行動結果希望
勝利ルート。

■使用戦術
爆発系呪文を用いた相手とその周囲への爆撃。
文字通り寄せ付けないように炎を操り、吹き飛ばしてしまおうとする。

■行動内容
(前の結果から)
「おイタはメッ…です。…覚悟してください?――《噴火―ボルガノン―》」
つぶやき終わった瞬間、レオの足元の地面が爆発し、火柱が吹き上がる。
「(何を考えているかは知りませんが…唯の無謀であればそれでよし、
仮にフェイクだとしても…罠諸共壊すまでです…!)
おまけですよっ…《火炎弾―ファイアボール―》!」
追撃とばかりに高速詠唱化され、瞬時に汲み上げられた魔導式と共に炎の礫が飛び…
着弾した瞬間、大きな爆発が起きる。
爆炎の二つ名が伊達ではないことを示すような、大掛かりな呪文の連発。
「(これで懲りてくれればいいけど……
いえ、懲りるまで容赦する気はないですけどね……。)」
炎を操り、相手を追い回しながらアイリスは小さく小さく、ため息をつくのだった。

>>勝利時(相手生存時)
「…さて、反省しました? これからはあんなお誘いの仕方はしちゃいけませんよ?」
相手に歩み寄り、めっ、と人差し指を立てる。
「今回は見逃して差し上げますけど……酷い事はダメなんですから、ね?
……もし、それでも悪いことをしたりするようなら……」
しゅぼっ、と立てた人差し指に炎が灯る。
「今度は黒焦げにしちゃいますから…ね?」
にっこり笑っているアイリスの表情。
しかしその背後に怖いものが見えるのは、気のせいでもなんでもないだろう……。

>>相手が逃げてオーブを落とした、ないし相手の死亡でオーブの持ち主がいなくなった場合。
(持っていれば)
「あら、これ……」
確かこのオーブの数に応じて、賞金額が上がる、と主催者がいっていたのを思い出す。
「ん〜……一応お預かりしておきますか。」
少し思案した後にそのオーブを拾い上げる。賞金には興味がないものの、
あるに越したことはないからだ。

>>勝利後等で、男性側が予めアイリスに何か仕掛けたか、罠を作動させた場合(呪い等でも化)
「ぇ……?(今、何か……?)」
一瞬の違和感。とっさに体に何が起きたかを把握しようとする。
「何を、なさったのですか…?」
僅かに表情をしかめ、問い質そうとするが…。