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プリンセスブレイカーズ
ターン2/レベッカ編/ダンジョン内  2010/02/19更新
レベッカの花園。
気だるい時間だけが流れる空間。
しかし、その時、壁の一面にそれとは分からぬよう用意されていた魔法ビジョンに光が灯る。
何が始まるかを予感したレベッカが眉を寄せる。
そして、ダンジョン内に強制的に中継される映像が、彼女達の前にも繰り広げられた。


タコのような姿をした巨大な触手の化け物に、
ガッシリとした体格の女戦士が、全身を拘束されている。
戦士としての筋肉と、女性としてのしなやかさを兼ね備えた、
彼女の美しい肉体は、しばしレベッカの視線を魅了する。
だが、そんな事に感心している場合ではなかった。

「!!」

化け物は、次々と彼女の衣服を脱がしていくと……
無数の吸盤で覆われた触手で、女戦士の豊満な乳房に吸い付いていく。
女性の身体にとって、大切な部分に意に沿わぬ吸盤愛撫を受ける屈辱に、
彼女は全身でもがき抵抗する。
だが、異形の豪腕の前には、あまりに無力だった。

ついに、全裸に脱がされた女戦士−エルリナ−の女性器に、
おぞましい異種の男根が挿入されていく。
目前で、グロテスクな化け物によって、女の性が蹂躙される光景に、
レベッカは嫌悪の表情を浮かべる。

やがて、オスの本能を剥き出しにして、
エルリナの肉体に激しい情交を挑んでいた化け物は、
ついに全身を小刻みに震わせると、女戦士の穴という穴に、
臭い立ちそうなほど濃厚な白濁を注ぎ込んでいった。


「せっかくの私の大切な獲物を、あんな風に扱うなんて」
あまりに不快な内容に、レベッカにしては珍しく語気荒く吐き捨てる。
レベッカに飼われている女達の中には、かつて男性冒険者の手によって
虐待を受けた者もいる。
一様に不安げな表情を浮かべる彼女たちに、レベッカは優しく微笑みかけた。
「大丈夫よ、私がここに居る限り、あんな連中に指一本触れさせないわ」

レベッカが思考を張り巡らせること幾数分。
 (そうね、獲物を捕獲する罠でもここに張り巡らせましょうか)
女冒険者を騙しては堕としてを繰り返し、せっかくここまで自分の巣を作り上げてきたのだ。
確かに罠を張り巡らせるより、狩りに出かけた方が素材を選定できて良いのだが、
あんな酷い物を見せられ、贄達の心も沈んでいる。
今は、しばし時を置くべきだった。
「さてあなた達、新しい仲間をここに招待する準備でも始めましょうか」
レベッカは自分の周りにいる堕落した女冒険者たちに言葉をかける。
彼女の言葉に、女たちが淫猥な笑みを浮かべる、そして時を経ず“彼女”は現れた。


クリスタ・マホロ・サナダが扉を開いた時、
一転、周囲には小さな庭園のような景色が広がっている。
穏やかな空気が流れ、いくつかのテーブルと椅子が並び、数人の女冒険者達が、
思い思いの姿で休息している。
「こ、ここは?」
思わぬ光景に、あっけにとられるクリスタの前に1人の少女が現れる。
「こんにちは、お姉さん。わたしの庭にようこそ」
にっこりと微笑む彼女は、ひらひらのフリルのついた魔法少女のような
出で立ちで、クリスタを迎え入れる。
「ここは、わたし達の庭なの。このダンジョンって女にとってはとっても危険でしょ?
 だから、こうしてみんなで協力して、安心できる場所を作ったの」
少女の言葉にあわせて、周囲の女冒険者たちもクリスタに話しかけてくる。
「男に襲われそうになった所を助けてもらったの」
「あなたも、ゆっくりしていけばどう?」
「それに、ここにはコレだったあるのよ?」
そんな言葉とともに女達から差し出されたのは、光り輝くオーブだった。
「無理にとはいわないわ。でも、よければお姉さんもゆっくりしていって」
レベッカは、軍服姿のクリスタをにっこりと笑顔で見上げる。

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所持アイテム
オーブ…1個
エンコの貝…数個
どんな罠でも解除できるマジックキー…数個