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プリンセスブレイカーズ
ターン3/如月ゆりあ編/ダンジョン内  2011/11/23更新

「やめてください!」
ゆりあの強い拒絶の声にも、ゴッゾの手つきはとまらない。
「この胸、たまんね〜な……じゅるり」
自分でも恥ずかしいほどのボリュームがある事は自覚している、ゆりあのバスト。
しかし、ゴッゾは、そのもっちりと量感のある乳房を、人並み外れて大きな掌で
捉えて、ヨダレをたらしながらこね回してくる。
「やめなさい、このような……んくっ」
巫女である自分の身に、しかも女性にとって大切な胸の膨らみに、
生まれて初めて受ける屈辱的な行為に、ゆりあの頬にみるみるうちに朱がさしていく。
(このままでは!)
既に、ゴッゾは自らの行為に夢中になっている。
それならば、ゆりあにまだ勝機は残されていた。
胸の内に昂ぶる不穏な熱の感触を押し殺して、ゆりあは精神を集中すると……


ゴッゾは久しぶりに味わう女の肉の感触に陶然となっていた。
「へへ、いーい匂いだ。男を誘惑する匂いをぷんぷんさせてやがる。」
しかも……
(この女、どうも処女みてーだが、たまんねぇ反応しやがる)
紫色の舌で、その首筋をたっぷりとねぶってやると、ゆりあはゴッゾの腕の中で悶え、
さらに切ない鳴き声をあげる。
「ちょっとしょっぱいかぁ? ははっ、味もなかなかいいぜぇ?
 おお、乳首立ってきたみたいだなぁ。ほれ、気持ちいいんだろぉ?」
そのままゆりあの袴を一気に引きずりおろすと、彼女を石畳に押し倒す。
「なんだよ濡れてんじゃねーか。巫女さんってのは感じやすいのか」
意外にも、身体の下の女からは、ほとんど抵抗を感じない。
(この女、まさか期待してるのか?)
ゴッゾ自身も一気に自らの逸物をとりだすと、奇妙に存在の薄い女の身体を
一気に貫いた……つもりになっていた。

「ああっ、こんなのって……」
ゆりあは、呆然となって目の前の光景に見入っている。
今、ゴッゾに犯されているのは、彼女が結界の術によって作り出した、
幻覚のゆりあだった。
しかし、そうとは気づかぬ男は夢中になって、その肉体を貪っている。
自分とまったく同じ姿をした少女が、霰もない姿へと脱がされ、
さらに、全身を角形に切り出されたような逞しい異性と性を結んでいる姿に、
言葉にならないほどの羞恥が込み上げてくる。

ゴッゾは、さらにゆりあの肉体を四つん這いにすると、
今度は背後から動物の様な勢いで、激しく抜き挿しを開始する。
「あっ、あっ、あああっ」
逞しい男根に、彼女自身のもっとも神聖な部分を蹂躙されながら、
幻影のゆりあは、切ない泣き声をあげ喘いでいる。
(私が、こんな姿に……)
そして最後に、ゴッゾは獣の様な吠え声をあげると、
おびただしい量の白濁を、彼女の体内に注ぎこんでいく。

「す、すごい……普通の人のは見た事あるけどこんなに出すなんて……」
むせかえるような精液の臭いが、あたりに立ちこめている。
幻影の中の彼女は、すでに数度におよぶ射精を全身に浴び、
シチューのような濃厚な精液にまみれている。
そのあまりの濃密さに……
「!!」
ゆりあは、それを見つめる自分自身の下着が、べっとりと濡れている事に
気づいてします。
(どうして!?)
今までだって、男女の睦み事を目にした事はあった。
(なのに、どうして今はこんな気持ちになるの?)
これは、このダンジョンに満ち満ちた邪気の影響なのか、
それとも……

その時だった。
「すまない、……その、これは君の“趣味”なのか?」
唐突にかけられた声に、ゆりあは驚いて顔をあげる。
見れば、ピシリとした軍服を見事に着こなした長身の女性だった。
あの記章は、帝国軍の物だろうか?
王国はもちろん、帝国にはさらに女軍人は珍しい。
しかも、目の前の彼女からは、決してお飾りや、広報目的といった気配はなく、
真の軍人だけが持ちうる張りつめた空気がただよってくる。
しかし、彼女は巫女姿のゆりあ、さらに、その足下で無様な独演会をさらす
ゴッゾの姿に明らかにとまどいの表情をうかべていた。

ゆりあが、彼女の言葉に反応を返そうとした時、
ゴッゾは、ついに最後の咆哮をあげる。
ひときわ大きく白濁を飛ばしきり意識を失うと、
そのままベチャリと汚い音をたて床に倒れ込んだ。


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所持アイテム
オーブ…1個