逢魔が夢 2006年9月10日 掲載
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この作品は、霧華さんによってHRゲーム掲示板内の「HR SSスレッド」に投稿された作品を掲載させてもらいました。
掲載の都合上、作者さんのコメント等がカットされています。オリジナル版については「HR SSスレッド」をご覧ください。


※(1)〜(3)については、HRゲーム掲示板外へ投稿された作品だったたので、掲載を遠慮させてもらいました。


あらすじ
 シスタープリンセスのSSです。
魔獣にとりこまれ異形の姿へと変貌してしまった兄。そんな姿になってしまっても、なお彼を愛し続ける千影。しかし、現れた春歌は、そんな2人を浄化していくが…



逢魔が夢  作:霧華
逢魔が夢(4)
<これまでのあらすじ>
これは夢の世界でのおはなし。ここでは常に千影が魔獣に取り込まれた兄と 子作りにいそしんでいました。そんな中突然現れた巫女装束の春歌。
彼女は悪霊退治として、千影の産んだ子供たちを次々と浄化して(殺して) いったのです。堪忍袋の緒が切れた千影は春歌を拘束し、春歌の子宮に 魔獣の精子を注ぎ込んだのでした。

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魔獣の仔が母胎の中で受精卵から幼体になって、産み出されるまでさほど時間が かからず、受精から1日足らずで一体出産してしまう。

春歌の子宮に着床した魔獣の精子との受精卵は、すぐさま母胎の栄養を受け取り 細胞分裂をはじめる。一つの細胞が二つになり、それが四つになり、八つになって その数を増やしつづける。
また分裂したその一つ一つが大きくなり、受精卵いや胎児は次第に大きくなってくる。 大きくなるにつれ胎児は子宮の中で自分の存在を確保するべく、子宮の壁を 押し広げる。

胎児が子宮壁を押し広げた結果、母胎の腹は膨らみこれからその仔の母になる女に 自分は子供を妊娠しているんだ、ということを視覚的に実感させる。

春歌はだんだんと大きくなる自分の腹を見て、涙することしか出来なかった。 本来彼女の兄と、兄との間に産まれてくる自分の子の為だけにある自分の生殖器を 浄化されるべき魔獣に蹂躙され、そして今自分の胎に巣くっているのはその魔獣との仔。
春歌は人としてのプライドそして、自分の慕っていた兄への想いゆえ、この場で自害して 子宮の中の魔獣の仔と共に闇に果てようと考えた。

しかし、それもできない。

なぜなら既に手足は拘束されいて、舌を噛み切って死のうと思っても、魔獣の余った 生殖器が欲望のはけ口を膣内ではなく春歌の口に求めた為、切ろうと思っていた 舌も魔獣を快楽を差し出そうと、亀頭らしき部分を舐めまわしていた。

春歌が魔獣の生殖器を口で奉仕している間にも、春歌の胎はさらに大きく膨らんでいく。今ごろ子宮の中では細胞の分化も終わりかけていて、暖かい羊水の中で胎児は発生してまもない眼球で子宮の内側を眺めている事だろう。

(兄君様・・・魔獣の子供を産んでしまう春歌をお許し下さい・・・)

消化管にドロついた精液を流し込まれながら、春歌はただただ自分が慕う兄に許しを請うしかなかった。そんな春歌に追い討ちをかけるかのような事態が起こる。春歌の乳房が紫色に変色し、胸に熱い“何か”が集中し始める。

(・・・まさか、ワタクシのお乳が・・・出ちゃいます・・・)
「ふふふ、母乳が出るようだね・・・私が搾ってあげよう・・・」

それまで春歌の様子を傍観していた赤紫色の髪を持つ女――千影が触手に意識を沿わせて乳首辺りが青紫色に変色した春歌の両乳房を触手で掴む。

ぴゅーぴゅーぴゅ・・・

春歌の母乳が乳首の先から勢い良く飛び出す。春歌の乳房から母乳が出るのを知って、千影が産んだ魔獣の子供たちは春歌の胸へ群がり、白い液体をすすろうとする。春歌の身体から力が抜けていく。

(このお乳は・・・兄君様と・・お腹の子のためのものなのに・・・)

自分の乳房に群がる黒い異形のものを払うことが出来ず、他の女の子供によって母乳を吸う事が出来なくなる自分の仔の事を心配していた。たとえ、それが兄ではなく魔獣との仔であっても・・・春歌の中の母性がそう思わせたのだろうか。

子を思う母の思いが伝わったのか、胎児は小さく胎動する事で母体に自分の存在を訴えていた。

(お腹の仔が・・・蹴ってますわ・・・・)
「妊娠線もこんなにはっきりと・・・もうすぐ産まれそうなんだね・・・・でも・・・この仔は・・・産ませないよ!」

千影がそう言うと、太い触手が春歌の胴体にまわりつき、腹の大きな膨らみを強く締め付けた。

「・・い、痛い・・千影ちゃん・・やめて・・・・」
「・・・春歌くん、私は君に愛しい我が子を無惨に殺された母の気持ちを知って欲しいだけなんだ。」

春歌が苦痛にもがきながら止めるように言うが、千影は冷たい顔をして締め付けを緩めるどころか、さらに強くする。春歌はさらに大きな声を上げて苦しむ。

「いや!やめてください!・・・お腹の子が死んでしまいます!!!」

春歌は感じていた。自分の子宮の中にいる子どもが外からの重圧に絶えきれずに苦しみ、『タスケテ・・・ハハギミサマ・・・・』と懇願しているのを。

それでも千影は触手の力を緩めない。
キリキリキリ・・・・

「お願い!この子だけでも産ませてください!!」

春歌は自分の身体が触手によって真っ二つにされても、この子だけは無事に産みたいと思った。子宮の命の鼓動がだんだん小さくなってくる。
『・・・ハハギミ・・サマ・・・タス・・ケ・・・・テ・・・・』
子の声も次第にちいさくなっていき・・・

プツン

“なにか”が壊れた。

「いやあああぁぁっぁぁあぁ!!!!」

泣き崩れる春歌。
千影は子宮の中で生命の火が消えたのがわかったのか、すぐさま触手を身体から放し、糸の様に細いが鉄の様に硬い触手を出して、それを春歌の秘裂の中にいれる。細い触手は膣そしてその細さで子宮頚管を難なく通ると、春歌の子宮の中で動かずに丸まっている胎児だった物体を引き裂き、それを外に出そうとする。

羊水の中で掻きまわされ、千路に引き裂かれる“なにか”。しかしもうそれは何も痛みを訴えない、生を乞わない。羊水が赤く染まって行く・・・・・

引き裂かれたそれは、子宮頚管や膣を通り春歌の胎外に出されていく。その時、母胎である春歌に激痛が走ったが、自分の子を守れなかったため心に大きな穴が開いてしまい、激痛を感じることすらできなかった。

「さあ、見てごらん・・・これが春歌くんの仔だったものだよ・・・・」

つぎつぎに秘裂から血交じりの肉片が出てくる。春歌は目をそれから背けようとする。心の中で春歌は
(ごめんね・・・ごめんね・・・)
と自分の仔になるはずだったものに謝りつづける。

「これでわかっただろう?・・・仔を無惨に殺された私の気持ちが・・・ でも、そんなに落胆する必要は無い・・・すぐに次の子供に会わせてあげよう・・・」

再び大きな生殖器が死胎児の排出を終えた春歌の秘裂にまとわりつこうとしていた。


作品への感想等をHR SSスレッドにてお待ちしております。


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