■ HRゲーム難民スレッド ■ 2006年9月16日 掲載
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この作品は、暴れ猫さんによってHRゲーム掲示板内の「HR SSスレッド」に投稿された作品を掲載させてもらいました。
掲載の都合上、作者さんのコメント等がカットされています。オリジナル版については「HR SSスレッド」をご覧ください。


 →作品情報



 作:暴れ猫

あらすじ
ジャックとリズィが結婚して数ヶ月。何の変哲もない平和な日々。ある日ジャックが市場に品物を仕入れにいった帰り、冒険者だった頃に封じた魔物が現れる。サリトニールとフィフティニール。それはサキュバスとインキュバスの関係。不覚にも身体を乗っ取られてしまったジャック。
「せいぜい足掻く事ね」
サリトニールノ言葉を聞き、そのまま意識を失ってしまう。
 気がつけば自分の部屋に寝かされていた。心配そうに見守っていたリズィとマーチェリッカ。お腹を空かせたジャックに、リズィが出した食事は精力のつく肉だった。
 そう、この日からリズィは排卵予定期間。悪魔に身体を乗っ取られたまま、夫婦の営みに走るのだった。


 でもって、あれから二日も経っていたりもする。結局昨日も、その前の日もあいつ等の事が引っかかり、息子は全く反応しなかったのだ。そして危険週間1週間の折返しの4日目。さほど警戒しなくてもいいかもしれない。そう考えると、緊張の毎日(といっても、三日間だけだったが)からリラックス状態に戻る。昼間は何気なくリズィを見てるだけでアレは立ち、なだめるには苦労した。倉庫でやっちゃってもよかったが、そういう時に客の入りが激しく、倉庫でイチャイチャする時間さえ作れない。
 そして苦悩に耐えぬき、今は今日の片付けも、明日の準備も終わったワクワクタイム。今リズィは自分の部屋で、寝巻きに着替えている最中だ。
「相当溜まってるな」
 何をやるかが分かっているだけに、俺のモノは期待に膨れ上がっている。ただベッドに座ってるだけで、股間は大きく膨らんでいる自分の姿。想像するだけで苦笑が浮かぶ。
「お待たせしま……キャッ!」
 やっと来たリズィの一言めは、挨拶と驚きの声だった。そりゃ驚くだろう。
既にギンギンの、いつでもいいぜとズボンはパンパンなのだから。
「その……済まない」
 自分の姿がまるで獣の様で、なんとなく悲しい。が、リズィはとことこと早足でベッドに近寄り、すとんと座る。

「元気………なんですね」
 頬を赤らめて、その膨らみを覗きこむようにリズィは見ている。
「結局10日も禁欲しちゃったからな」
 キスをしようとリズィの顔を自分に向けると、リズィの手は布越しに俺のモノを握る。
「くはぁっ!!!」
 顔が近づきつつある時に、握られただけで物凄い射精間が腰に走る。
「えっ?」
 距離の離れていく俺の顔に驚き、そして手の平で感じる脈動。

 ドビュッ!! ドビュッ!! ドビュッ!!

 ズボンの膨らみのてっぺんに、じゅわっとシミが浮かび上がる。すぐさま手を離すも既に時遅しで、パンツの中を覗いてみれば大量の濃い精液が所狭しと飛び散っている。性器もなかなか派手に返り精液を浴びて、気まずい心境と共に萎みつつある。
「ごめんなさい……」
 正直、謝られる方が辛い。握られただけでイってしまったとは、早漏もいいところ。

「済まん、謝らないでくれ」
 俺は立ちあがると、パンツごとズボンを脱ぐ。パンツの中の精液を湿った布でふき取り、自分の性器も拭く。完全に萎えてしまい、これ以上ここにいるのも耐えがたい。が、しかし、自分の家である以上どこかに逃げるなんてことも出来ないし、握られただけでイってしまい、ショックのまま行き先不明というのもカッコ悪すぎる。
「!」
 不意に性器を握られた。リズィだ。完全に萎えてしまった性器を、リズィはパクっと咥える。まだふにゃふにゃな為に、手を使った同時愛撫は無理だが。
立ったまま咥えさせるのは、まるでリズィを支配して命令しているかのようでもあるが、直前の失態を考えればなんとも情けないだけ。
(なら、元気にしてさし上げましょうか?)

 ドクン!!

 心臓が強く血液を送り出す。凍りついたかのように体は動かず、しかし性器は突然に大きく肥大化してくる。
「……!?」

 声が出ない。身体も動かせず、したがってリズィに異変を伝える事も出来ない。
リズィは俺の顔を見上げることなく性器の方に没頭していて、大きくなってきた性器を嬉しそうに手でしごき始める。しかししごかれる感触すら感じない。

(いいわねぇ。夫婦の営みって)
(畜生、今更出てきやがって……)
(フフフフ、安心しなさい。別にこのまま殺す事なんてなくてよ)
(何をするつもりだ!!)
(今から子作りするんでしょ? そのお手伝い)
(ふざけるなっ!!)
(ふざけてなんていないわ。その為にちゃんと材料も用意したんだから)
(材料…だと?)
(オークでしょ、ゴブリンでしょ、それにトロール……)
 俺の脳裏に、多数のモンスターに輪姦させるサリトニールの姿が浮かび上がる。しかも、そのサリトニールの顔は嬉しそうに、自分からモンスターを求めている。
(いったい…何をするつもりだ……)

(さっきの射精で、貴方の全ての精子を外に出して、精子の製造能力をストップさせたわ)
(なんだと!?)
 俺はその言葉に、愕然とする。そして嫌な予感。まさかこいつは……
(モンスターの精液で、貴方のタマタマを満たしてあげる)
(やめろっ!!)
(そして貴方は注ぐのよ。愛する妻の中に、モンスターの精液をね)
(今すぐ俺の身体から出ていけっ! すぐに退治してやるっ!!)
(冗談。今の貴方の力では、私を倒す事なんて出来ないわ。それに、そんな事言ってる暇もなさそうよ)

「くっ!!」
 俺は短くうめく。出る瞬間に性器をリズィから放し、筒先を顔に向ける。

 ドクンッ!! ドクッ!! ドビュッ!!

 亀頭が膨れ上がり、その中心の穴から黄色く、粘っこい液体がリズィの顔めがけて発射される。リズィは回避する余裕があったにもかかわらず、目を瞑って静かに俺から放たれる液体を浴びる。
「あの……ごめんなさい………」
 射精が終わったのを確認するかのように薄っすらと目を明けて、亀頭の先から飛ぶ力もなく垂れている精液を見て小さな声で謝る。
「リズィのせいじゃない。俺が欲張って気持ちよくなりたかったからやめさせるのが遅れただけだ」
 俺も申し訳なさそうに謝る。
「えっと…大丈夫ですね」
 先ほどとは違い、まだ出していないかのように力を失っていない俺の性器。
「おう、任せとけ。まだ元気で濃いのは出せるぞ」
「………嬉しいです」
 リズィは微笑むと、顔にかかった精液をぬぐい、口の中にほうばる。
「苦過ぎです………」
「濃いほど苦いっていうしな」
 極めて濃い証拠だ。
「2回目なのにそんだけ濃いってことは……」
 俺はリズィの顔を見て、にんまりと笑う。

「明日明後日もがんばれば、今回はちゃんとデキそうだな」
「たくさん中に……くださいね」
 顔を赤らめ、リズィは俺をベッドに押し倒す。寝巻きを脱ぐと幼児体型があらわになり、パンツを脱ぐと大切な部分からは既に愛液が溢れ出して、パンツとの間に糸が出来る。
「俺はなんにもしてないのに、もう感じてたのか」
「だ、だって……」
 リズィはまともに俺の顔が見れないらしく、何も言わずにベッドに上がる。
「元気過ぎです……」
 ビンビンなソレは反り返り過ぎて、かなり俺のほうに倒れている。俺にまたがってソレを指でつまみ、性器の位置を調整すると、その先端を割れ目に沿わせ、一気に腰を落としてきた。

(どういう事だ!?)
 一連の行動、言葉。それは俺の意思ではない。
(貴方は、営みが終わるまでをただ見ているだけのゲスト。貴方の身体を動かしているのはフィフティニールよ)
(ううっ!)

(でも感覚だけは貴方のもの。どう? 妻の味は)
 顔には苦悩が浮かぶ。しかし俺の身体に走るのは快楽。
(さっきの精液ね、あれ、モンスターのよ。でもこの娘ったら、嬉しそうに舐めちゃって………ウフフフ)
 何も知らないリズィは、あれが俺の精液だと思っている。そして、その精液を中に出してもらおうと腰を振っている。地獄だ。
(足掻けとは………この事か)
(そう。貴方を殺すよりも、貴方が苦しむ姿が見たかった。貴方は何も出来ない。妻を助ける事なんて……無理ね。どう?今の気分)
(お前の想像どうりさ。最悪最低)
(もっと苦しめてあげる。精液の量を減らして、精子の量を増大。身篭る可能性を高くしてあげるわ)
(………っち)
 なんてこった。こんな事ならグランディに依頼なんかするんじゃなかった。
あいつならこの邪気を感知して助けに来てくれるだろうが、帰って来るまで後1週間はかかるぞ。

 俺の胸に両手を置き、リズィは腰を上下に振る。健気に俺をイかせようとする姿は可愛いけど、今の動きではそれも無理な話だ。
「俺も動くぞ」
 リズィの腰を掴むと、下から一方的に突き上げ始める。まるでボールが弾むように、俺の上でリズィが軽く跳ね上げられ、突き上げるたびに小さな口からかわいらしい声が漏れる。
「うう…はぅ……ふぅ…ううっ……」
 リズィは苦しそうで気持ち良いといった複雑な表情を浮かべる。そりゃそうだろう。リズィの性器はまだ小さく、おれのモノを全部飲み込む事は不可能なんだから。しかし今の体位では自分の重さと下からの突き上げで、一瞬ではあるが、全部リズィの胎内に入っている。かなり子宮を押し上げているのは確実だ。
 逆に俺からでは、突き上げるたびに小さな胸が揺れ、可愛い声が聞こえる。
強引に子宮を押し上げれば、先端には膣の締め上げとは違うコリコリとした気持ちよさがある。
 突き上げれば侵入を拒む膣壁をこじ開けるようで、亀頭が子宮から離れていく時には性器を引きこむかのようにがっちりと咥えこまれる。きつく狭い性器の中を強引に行き来すれば、ただでさえ袋の中はパンパンでいち早く出たがっている精液が射精信号を送る。

 先端から漏れる精液の中の精子を感知したリズィの膣も、まるで早く出せといわんばかりに竿と亀頭に強くかぶりついている様だ。俺の中で射精欲が増大してくる。
 上半身を起こし、リズィを抱きしめる。するとリズィも俺を抱きしめるように手を後ろに回し、身体を密着させる。
「あんっ…あんっ…はぁっ…やんっ…」
 俺の耳元に、リズィの可愛い声が響く。
「ひゃぅっ!!」
 フッとリズィの耳に息を吹きかけると、驚きの声が上がり、耳たぶを唇で挟むときゅっと俺のモノが絞めつけられる。
「ふっ…不意打ちはダメです!」
 怒られてしまった。だけど、本気ではない。
「ごめんよ」
 ペロン。舌で耳たぶを舐める。
「だっ、ダメです!」
 どうやら全身が性感帯に切り替わってるらしい。密着したおかげで、興奮で硬くなった乳首が俺の胸板で擦られているのもリズィの感性を高める原因になってるっぽい。
「おっぱいが吸いたい」

 リズィの耳元で囁いてみる。少しの間密着していたが、後ろに回した手を俺の肩に置き、上半身をやや後ろに下げる。ぷるんぷるんと揺れる乳房がとても美味しそうだ。
「はううっ!!」
 乳首を口の中にいれ、ちょっと吸ってみる。当然母乳は出ないが、リズィの口からは歓喜の声が出てくる。わざと音を立てて吸ってみた。ベッドのきしむ音とリズィの声だけが響く部屋の中で。
「お乳はまだ出ないですっ!」
 吸われる音が聞こえるのが恥ずかしいのか、いやいやとばかりに顔を振る。
両手で体勢を整えているのだから、耳をふさぐ事も出来ない。可愛くて、更に悪戯したい気分でもあるが、やりすぎて怒られるのもなんだ。それにことあるごとに性器が強く擦れて、そろそろ出してしまいたい気分でもある。
「じゃぁ、変わりに俺がミルクを出してもいい?」
 出したがっている俺と、胎内で限界にまで膨れ上がっているアレ。リズィもそれを理解したのか、こくんと一回頷いた。
「ちょっと待ってください」
 俺の動きを制し、リズィは立ちあがると脱いだ自分の服の下から何やら小さな布らしき物を取り出す。
「3回目だと薄くなっちゃいますよね?」

(ホント、貴方の赤ちゃんが欲しそうね)
(………畜生!!)
 八方塞がりだ。なんにも出来ない。見せられるだけの苦痛。何も知らずにモンスターの子を身篭らさせる事への吐き気。
(状況を説明してあげる。卵子、もう出てるわよ)
(言うなっ!)
(精子がくるのを待っているわ。ちゃんと受精させてあげないと)
(言うなぁぁ!!)
(注ぐなんて生易しい事はしない。直接かけてあげる)
(どういう事だ………)
 きっと今の俺の顔は、どんなモンスターよりも怖いだろう。

「それは?」
 小さな布を指差す。
「赤ちゃんが欲しい時に使う道具です。中に出してもらって、外に漏れないようにあそこに貼る布」 「準備万端だな」

「2回もデキませんでしたから。だからこの布を見つけた時、思わず買っちゃいました」
 どこの商人がそんな物持ってきたんだ?
「リズィがお風呂に入ってる間に、精力のつく肉を食べたから多分薄くないとは思うけど」
「夕食、足りませんでしたか?」
「いや、そうじゃなくって、赤ちゃんデキないのはもしかしたら俺の精子に問題があるかもしれないだろ? だから俺も密かに精力のつく肉を商人から買ったんだ」

(そんな肉、俺は知らないぞ!?)
(当たり前よ。ミュータントボール。知ってたら買う訳ないでしょ)
(ミュータントボールッ!!)
 小さな肉団子だ。ただし材料はモンスターの肉。食べた者の身体の一部を、モンスターに変化させる副作用がある。しかもどんな副作用で身体が変わるかは、食べた後でなければ分からない。当然、食べてはならない物だ。
 だが、俺の身体にどんな副作用が働いているのいうのだ? それがどんな苦痛を与えるというのだ?

(睾丸から一本、管を作らせてもらったわ)
(!!!)
 嫌な予感。
(言ったでしょ? かけてあげる、と)
 そして確信。
(今はまだ尿道の中に隠れているわ。でもこれからが本番ね)

 リズィは布を手の届く範囲に置くと、再び俺にまたがる。
「俺が動いちゃダメか?」
「ダメです」
「なんで?」
「ジャックだけイっちゃうからです」
「信用ないな」
 リズィをぎゅと抱きしめると、リズィもぎゅっと抱きしめ返してくる。リズィの吐息を横に聞きながら、俺は窓を見る。

 怪しく赤く光る瞳。魔性に満ちた邪眼。今俺は………フィフティニール。女を抱き、精を注ぎ、妊娠させ、産ませる悪魔。尿道に隠れた管をそっと延ばして、小さな子宮の穴に挿しこむ。更に延ばし卵子の前で止める。さぁ始めようか。総勢34匹のモンスターの精子よ。たった一つの卵子を求め、奪い合いを始めるがいい。そして何も知らずにこの女は産むだろう。お前達の中の一匹の子をなっ!
「そんなぁ、ずるいですっ!! はぁっ!! ああんっ!! はぅっ!! はぅぅっ!!」
 ぎゅっと抱きしめたまま俺は腰を動かす。騎乗位のままでは十分に腰は使えないが、性器を太くして摩擦力を向上させてある。リズィをイかせた後に、たっぷりと子宮に注げばいい。
「リズィッ………リズィッ………」
 リズィの名を呼びながら身体ごとは早く、細かく上下させる。
「あっ! あっ! あっ! あっ! ああっ!!」
 急加速で昇っていく俺とリズィ。リズィも俺の腰の突き上げに合わせる。俺の腰が沈んだ時には腰を浮かせ、突き上げる時には思いっきり腰を落す。性感に支配され、苦痛の顔は見えない。

 俺との息があったところで十数秒。俺の腰が沈み、リズィの腰が浮いたところで更に性器を太くした。そして自重と突き上げ。深くえぐったところでリズィが叫んだ。

「ふぁっ!! あああああああああっっっ!!!」

 そして……。


(次は貴方の番。フィフティニールは争奪戦なんて言ってるけど、リクエストくらい受けてあげるわ)
(ならばやめろっ!! 今すぐリズィから離れろっ!!)
(却下。私が受けるリクエストはどのモンスターの種を仕込ませたいか、よ)
(それこそ全て却下だっ!!)
(リクエストがないなら全部注ぐわ。直接卵子に、全部の精子を拭きかけてあげる)
(やめろぉぉぉっ!!)
(さぁ、全部の精子を混ぜ混ぜして………。貴方が選ばないなら、愛する妻にどのモンスターの子を産むかを選ばせてあげる)

(畜生………畜生!!!!!)

 こみ上げて来る射精欲。性器が出すのは精液だけ。精子は管を通り、直接子宮に向かう。俺はリズィをぎゅっと抱きしめ、押さえつけ、腰を密着させる。
睾丸から精液が溢れ、リズィの膣内を目指して流れ出す。

 ドビュルッ!! ドビュルルッ!!
 何も含まない、ただの熱い体液。
 ドビュッ!! ドヒュッ!! ビュフッ!!
 それでも命の素を得ようと蠢く膣壁。
 ビュクッ!! ビュクッ!! ビュクッ!!
 一滴も逃がすまいときゅっと俺を絞め付ける。
 ドクッ!! ドク! ドクドクドク……
 そして全てを吐き出す俺。

(さぁ、かけるわよ)
(やめろぉっ!! 頼むからやめてくれぇぇっ!!)

(ゴブリン、オーク、トロール、ミノタウロス、リザードマン。誰の子を選ぶのかしら?)
(俺への復讐なら黙って受けてやるっ!! だからリズィには、リズィには何もしないでくれっ!!!)
(貴方への復讐だからこそ、苦痛を味合わせるのよ。これ以上にどんな苦痛があって?)
(くっ!!!)
 怒りにこれ以上言葉が出ない。こいつ等を殺したくても、捕まえる事のできない心の中。
(きっとこの娘なら、貴方の子供だと信じて大切に育てるでしょうね。産むまでは)
(くそっ!!くそくそくそくそくそぉぉぉ!!!)
(しっかりと目に焼き付けておきなさい! モンスターの精子と、最愛の妻の卵子が出会うところをっ!!)
(うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!)

 シュルッ!
 小さな命の素。
 
 シュルシュルッ!
 管の中から勢い欲飛び出す。
  
 シュルシュルシュルッ!!
 命の種を全身で受け止める卵子。
 
 シュルシュルシュルシュルッ!!
 人外の精子は容赦なくその頭を卵子に突立てた。
 

 俺は邪眼を消して今までの俺の目に戻すと、リズィの顔を覗きこむ。
「あんまり見ないでください」
 リズィは恥ずかしくて、俺の胸板におでこを当てる。
「気持ちよかったよ」
「わ、私もです。なんかいつもよりもジャックのが大きくて……いつもよりも深いところで出されちゃった気分です。

 そして次の日。俺の気分は最悪だ。死んでしまいたいほどに。起きてすぐに商品発注の紙に薬を頼もうとした。だが悪魔は俺の中にいる。堕ろす薬を発注しようにも、すぐさま悪魔が俺を支配して、薬の名前を紙に書かせない。リズィに話そうにも悪魔が遮り、デキると良いねという話を始める始末。真実を知らないリズィは恥ずかしそうに顔を赤らめて、元気な赤ちゃんを産みますなんて言う。
 昼過ぎ。悪魔に支配された俺はリズィを倉庫に呼びこんで、後ろから貫く。
リズィも抵抗らしきものを見せずに、黙って、そして嬉しそうに俺を飲み込んでいる。

(受精したようね)
(…………)
 何も言わない。何も言えない。
(どのモンスターの子供かしら? 人間はすぐにモンスターというだけで殺しちゃうから、産まれてきた時には父親、この世にはいないかもしれないわね)
 笑いを押し殺しているのが分かる。嬉しそうなリズィの顔を見ると、心は引き裂かれんばかりだ。

 肉のぶつかり合う音が唐突に止まり、俺とリズィの息をする音だけが倉庫に響く。性器はリズィの中に入ったままで、当然ながら管は子宮に差し込まれ、ダイレクトに精子が子宮に注がれる。例の如くその中には、俺の遺伝子を持った精子はいない。
 その夜、サリトニールに、リズィが妊娠した事を告げられた。

 そして3ヶ月が経つ。生理のこないリズィは、俺の子を身篭ったと嬉しそうに毎日を過している。俺でない俺はそれに同調し、怪しく目を光らせる。

(健気ね。貴方の子供だと思って大切にしている姿)
 悪魔は感心したかのようにリズィを眺めている。悔しくて悲しくて、それでも気が狂わない俺は何者なんだ?
(なんなら、今すぐ貴方から出ていきましょうか?)
(!!!)
 何を企んでいる?
(この娘、堕しはしないわ)
 チャンスか、罠か。

(たとえモンスターの子供でも、その素を注いだのは貴方。モンスターの子供だと言っても、誰が信じるかしら?)
 わざわざ伝えなくとも、薬で排除させれば……
(やっぱりやめたわ。堕ろせなくなるまで貴方の中にいてあげる)
 しまった。俺の考えなど、あいつ等には筒抜けだった!
(同じ女として、やっぱり産ませてあげないと失礼だわ)
 俺とした事が………勝手なこと言いやがって!!

 8ヵ月が経つ。リズィのお腹も大きく、最近ではお腹の子が動いているのが分かるらしい。
 9ヶ月。完全に働くのを止めさせ、部屋で安静にさせている。どのモンスターの子供なのか、あれ以来悪魔との交流はなく、聞く事もなければ聞かされる事もない。今だ支配されている事から、どうやら出産にまで立ち会うらしい。

 運命の10ヶ月目。
 今日の昼からリズィの陣痛が始まった。急遽店を閉め、医者を呼び、リズィの部屋にいる。俺の差し出した手をぎゅっと握り、産まれてくる子供のために激痛と戦っている。お腹の膨らみが徐々に下がり、子供を洗うためのお湯が用意される。タオルを持った看護婦がリズィの開かれた股元に立ち、出てくる赤ちゃんを待つ。
「えっ?」
 看護婦の驚きの声。リズィの呻き声にかき消されそうではあったが、俺は聞き逃さなかった。
「きゃぁぁぁっ!!!」
 そして看護婦の悲鳴。顔を向ければ、壁際まで後退って、腰を抜かして座り込んでいる。
 俺がそこに寄ると、リズィから半身を出しているモンスターの姿が目に写った。
「オークっ!!」
 豚の頭を持った怪物。モンスター。そしてそこで、身体が硬直する。
「あっはっはっはっはっはっはっ! 最高よ、最高のショーよっ!!」
 サリトニールの笑い声。しかもそれは俺の身体の中からではなく、実体として俺とは正反対の方に、宙に浮いて現れた。

「最愛の妻が、モンスターを出産。どう、ジャック。最高の気分でしょ!?」
「ふざけるなぁっ!!」
 俺は力の限り叫ぶ。体は動かなくとも、言葉だけは自由に話せるようだ。看護婦と医者は、喋ることも出来ないらしい。
「こっ、これ以上何をさせるつもりだ!!」
 勝手に体が動く。
「良いの? 赤ちゃんを妻に見せなくても」
 冗談じゃない。こんな化け物を見せたら、リズィの受けるショックは計り知れない。
「何が……何がどうしたの?」
 出産で体力を使い果たしたりズィ。朦朧とした意識の中、突然現れた女性と俺との言合い。不安な表情が汲み取れる。
「酷い旦那さんね。赤ちゃんを見せたくないそうよ」
「………」
 いきなり現れた女性と、血の気の引いた俺。リズィはじっと俺を見つめ、不安そうに俺のアクションを見守る。そして俺は、フィフティニールの力に操られ、血に塗れたオークの子供を抱きかかえ、リズィからでも見える高さに持ち上げてしまった。

「い……嫌……そんなのう…そ、……嘘ですっ!!」
 自分の産んだものが化け物。夢であって欲しい現実が無残にも付き付けられる。カタカタと震えるリズィ。ぶつかり合う歯の音まで、俺のところに届きそうなほどに。
 一歩。また一歩。オークの子供を抱えさせられた俺の足が、妻の元に子供を連れていかせようとする。泣き声こそ上げないが、鼻をヒクヒクさせながら何かを探しているようでもある。
「お願いです……来ないで………」
 動けないリズィは言うのがやっとで、逃げる事など出来ない。その間に俺は一歩ずつ進み、元々狭い部屋では、すぐにオークの子供をリズィのところに連れて来れた。
 そして俺の手はリズィの服を掴むと、一気に引っ張る。ボタンが弾け飛び、母乳を十分に含み、大きく張っている乳房を外気に振れさせた。
 乳首は硬くなっていて、吸われる準備は出来ているようだ。俺はオークの子供の口を、リズィの乳首に近づける。僅かに香る母乳の匂いに子供は反応し、香る方に顔を向けて、いっそう鼻をヒクヒクさせる。
「やぁ! ダメです!! そんなのいやぁっ!!」

 どうにもならない状況に、力を込めて抵抗しても、リズィの声は小さい。今の俺の顔、リズィにはどんなふうに写っているのだろう? 俺の頬に、熱い涙が流れる。嘘偽りのない悲しみの涙。どんなに流したとて、悪魔は俺の気持ちを踏み躙るだろう。
「いやぁ……吸ってる……吸ってる…………」
 いやいやと顔を振るも、オークの子供はリズィの乳房にむしゃぶりつき、母乳を啜る。
「ダメ……離れて………吸っちゃいやぁぁ……」
 ポタ……ポタ……
 俺の涙がリズィの肌に落ちる。
「なんてことを………なんてことをっ!!」
 サリトニールはただ静かに笑う。
「ジャック………ジャック………」
 リズィはただ、ジャックの名を繰り返すだけ。
「子供は父親の元に返してあげる。さぁ、今度はどの子を産ませたい? ジャックのお父さん………」

                    …………………最悪だ



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