【行動宣言】
「いた……いっ……離れて、くださいっ!!」
始めての行為。 欲望塗れの他人の手に激しく抵抗するも、
後ろから羽交い絞めにされたままでは抵抗しきることが出来ない。
(この人たち、何をしようとしているの……? 私に、こんな酷いこと……)
どんなに考えても、答えは一つしか出なかった。
自分は、目の前のスキンヘッドの男と、その弟の欲望のまま、身体を汚されようとしている。
明らかに優しさと礼儀に欠ける風貌。
印象だけで視るならば、絶対に近づきたくない類の人間であった。
羽交い絞めにされているままでは後ろを見ることは出来ないものの、
弟と呼ばれる男も同種の人間なのであろう。
(冗談じゃありません……この身は、誰かと結ばれるまでは清らかでなくては
いけないのですから……っ)
恐怖を覚え、必死で抵抗する。
しかし、組み伏せられた上に動揺している彼女では男二人の腕力には敵わなかった。
「ひぁっ……きもち……わるいっ……これ、なんですか…っ!?」
(でも……なんですの……これ、体が、熱くなって……)
胸を這い回る手に、極上の柔らかさと弾力を返す胸。
荒々しく乳房をもみしだくその動きは彼女に痛みを与えたが、
女性としての防衛本能と敏感な肢体が僅かながらに快楽をアムリアに伝える。
もみしだかれ、陵辱を受けるうちに乳首は硬く尖り、吐き出す息には淫らな熱が
混じり始めていた。
(い……や……いやあ……っ!)
体の昂ぶりと、目の前の男たちへの嫌悪感に、目を閉じていやいやをするように頭を振る。
されるがままに衣服をはだけられ、パーティドレスは胸元を引きちぎられただけではなく、
スカートも引きちぎられ、ぼろきれ同然となってしまう。
男たちはアムリアの反応を楽しむと、自らの欲望を満たすために肉棒を露にする。
「いや、いやいや……止めてえっ!! そんなの駄目ですっ……!
そんなものに触れられたら、私汚されてしまいますわ……!」
涙さえ浮かべ、必死に止めるように懇願するもそれが聞き入れられるはずもない。
だが、純潔を奪われそうになった時、構成中であった障壁の魔術が暴発した。
不安定な精神状態と集中が原因である。
魔力の壁が攻性の防壁として彼女の身体を中心に広がり、
触れたものに傷を与え、大きく弾き飛ばしたのだ。
「………っ……ぁ……っ……に、げ…ないと……」
何が起きたのかは理解できなかったが、
男たちを弾き飛ばしたのを確認するとそのまま北へと走り去っていく。
少しでもその場から離れるように、足早に……。
(私は……あの子のためにも、こんな所で負けられないっ……)
美しかったドレスは今は見る影もなく、全裸よりも淫らな布切れへと化していたものの。
はたさなければならないことの為に、涙を流しながらもダンジョン探索を続行する。
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