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プリンセスブレイカーズ
ターン1/シルヴィア編/ダンジョン内
石壁に囲まれた部屋を慎重に調べたシルヴィアは、
そこに脅威となる物も無ければ、興味を惹く物も無い事を確認し、
次の部屋へと向かう。
「まずは東から攻めるか」
そうつぶやくと、扉を開く。

彼女には、目的があった。
もちろん、目先の賞金などではない。
彼女が求めていたのは“完璧”な避妊方法だった。
当然の事ながら、既に自分自身の子宮に避妊魔法はかけている。
しかし、それが予想外の結末をもたらした事は、
彼女自身の現在の肉体が、何より雄弁に物語っていた。
もう、この身であれほどの屈辱を味わう事には、耐えられなかった。
そのためには、目的の物をこのダンジョンで見つけ出すしかない。

開かれた東側の扉、
しかし、その先にあったのも、さきほど同じ無機質な石壁に囲まれた空間。
ただ唯一、異なった部分と言えば、部屋の中央に台座のような物が
設置されている。
慎重にそこに近付いたシルヴィアが、目にしたのは……

石造りの台座の上に置かれていたのは、皮肉にも黒い貞操帯だった。
しかし、魔法照明の照り返しに輝く、そのアイテムは
それが普通の貞操帯などではない事を、禍々しく主張する。
貞操帯の股間部分には、2つのクスコのような物が取り付けられているのだ。

「くっ」
シルヴィアの端正な表情が嫌悪に歪む。
目の前のアイテムは、明らかに女性を陵辱する事を目的に作られた
忌まわしい器具に他ならなかった。

「こんな物、ここで破壊してやる!」
彼女の緑色の瞳が、憎悪の視線で台座の上に輝くそれを睨みつける。

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所持アイテム
オーブ…1個

行動指定
行動
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 一度は貞操帯を破壊しようとしたシルヴィアであったが、
なかなか行動に移せないでいた。
 (あんなのを身につけたら、どうなってしまうんだ・・
きっと胎内をさらけ出すことになってしまう・・)
 長年の凌辱で体に染み付いた被虐癖が出てしまい、
つい良からぬことを考えてしまっていた。
 だが、すぐに理性を取り戻し、貞操帯を破壊しようとするが結局壊せず、
逡巡した挙句、調査を行うこととした。
 「ひょっとしたら何かの役に立つかもしれないから、調べるだけ調べてみるか。」
 そういう自分に言い聞かせるとシルヴィアは貞操帯を手にとった。

今後の行動指針
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貞操帯を調査します。
興味津々ですが、何らかの仕掛けで強制されない限り自分から
貞操帯をつけようとはしません。
彼女の役に立つようなら貞操帯を持ち帰ります。
役に立ちそうにないならこの場で破壊します。

この後、東の扉に向かいます。
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