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プリンセスブレイカーズ
ターン2/ファニー・ユニウス・モンデール編/ダンジョン内  2010/02/14更新
ファニーの心は揺れ動く。
しかし……
「せっかくのお誘いですが、まずは自分で頑張ってみます」
「そう? じゃあ、無理しないでね」
リリは、気にした風もなく軽く手を振ると、そのまま部屋から去っていく。
後には、奇妙に寒々しくなった部屋に、ファニーが独り残される。

彼女が、リリの誘いを思いとどまったのは、
かつて冒険者だった姉から聞かされた言葉のおかげだった。
『悪魔は天使の姿でやってくる』
姉は、ファニーが賞金ダンジョンへの挑戦を諦めないと知った時以来、
何度もこの言葉を彼女に繰り返したのだった。
(リリさん、いい人みたいだったけど…)
それでも、この危険なダンジョンで警戒するに越した事は無かった。

その時、部屋の突然、部屋の明かりが薄暗くなると、
壁の一角に明るく輝く映像が投影される。
「!?」
いきなりの出来事に、動転するファニーをよそに、
そこに映し出されたのは……


タコのような姿をした巨大な触手の化け物に、
ガッシリとした体格の女戦士が、全身を拘束されている。
戦士としての筋肉と、女性としてのしなやかさを兼ね備えた、
彼女の美しい肉体は、しばしファニーの視線を魅了する。
だが、そんな事に感心している場合ではなかった。

「!!」

化け物は、次々と彼女の衣服を脱がしていくと……
無数の吸盤で覆われた触手で、女戦士の豊満な乳房に吸い付いていく。
女性の身体にとって、大切な部分に意に沿わぬ吸盤愛撫を受ける屈辱に、
彼女は全身でもがき抵抗する。
だが、異形の豪腕の前には、あまりに無力だった。

ついに、全裸に脱がされた女戦士−エルリナ−の女性器に、
おぞましい異種の男根が挿入されていく。
目前で、グロテスクな化け物によって、女の性が蹂躙される光景に、
ファニーは恐怖と嫌悪に、全身を緊縛される。

やがて、オスの本能を剥き出しにして、
エルリナの肉体に激しい情交を挑んでいた化け物は、
ついに全身を小刻みに震わせると、女戦士の穴という穴に、
臭い立ちそうなほど濃厚な白濁を注ぎ込んでいった。


「な、なんなの……」
ファニーは呆然とつぶやく。
既に、部屋は再び明るさを取り戻し、凄惨な陵辱が再演された事など、
痕跡も感じさせなかった。
しかし、ファニーの心は乱れ続ける。
おそらく、あの映像は、今このダンジョンのどこかで、実際に起こった
出来事なのだろう、犠牲者の女性にさらなる追い打ちをかけるための
映像による辱め。
あまりに悪質なやり方に、ファニーは唇を噛みしめる。

自分もいつ同じ目に遭ってしまうか分からない。
決して警戒を怠ってはならなかった。
ファニーは決意も新たに次に進むべき扉を選ぶ。

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所持アイテム
オーブ…1個