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プリンセスブレイカーズ
ターン3/ファニー・ユニウス・モンデール編/ダンジョン内  2011/11/23更新

目のまで繰り広げられたマライズ映像。
その衝撃は、ファニーの心に不安のさざ波を広げていく。
(リリさんも、もしかして……)
居ても立ってもいられなくなったファニーは、
隣室へと姿を消した女戦士の姿を追おうとする。

けれど……
「えっ? どうして?」
彼女の立ち去った後の扉は、すでに固く閉ざされていて、
ファニーの力では、どうしようもなかった。
(そんな、これって……)
そんな事態が、より少女の心に焦燥を生む。
その時だった。

バタンッと大きな音が響くと別の扉が開き、
そこから大柄な女戦士が飛び込んでくる。
その彼女のあまりの姿に、ファニーは声にならない悲鳴をあげた。
鎧を脱がされ、全裸同然の状態。
しかも、女性としては羨望すら覚えるほどの豊かな乳房は、
今で、痛々しい吸盤によるキスマークにまみれている。
さらに、下腹の女性の部分は、ごっぽりと大きな口を開いていて、
そこから、ドロリと大量の白濁があふれでてくる。
「!!」
間違いなかった。
この目の前の女性こそ、先ほどのマライズで異形の怪物に
陵辱されていた彼女−エルリナ−に間違いなかった。

自分と同じ女性が、こうも無惨な暴行を受けてしまった。
その姿は、年若い彼女にとっては、あまりにもショックで……
(驚いてる場合じゃないわ! 早く、この人を助けないと)
ファニーは気丈に決意を固めると、傷ついた女戦士にむかって口を開いた。


「あ、あの……だ、大丈夫……な、わけ、ない……ですよね……」
少女に悪意や邪心の無い事を読み取ったエルリナは、無理をして笑ってみせる。
「なに、ちょっとドジ踏んじまった、だけ、さ」
それでも、彼女の強気な態度にファニーは少し安堵したのだろう。
わずかに緊張を解いた様子の中に、しかし、エルリナは恐怖の気配を感じ取る。
「どうしたんだい? 何もしやしないよ」
「あ、あの、そうじゃなくて…… も、もしかして……タコみたいな化け物が……」
その一言に、エルリナは衝撃をうける。
「ど、どうして、それを!?」
「やっぱり……、あっ、あんなの酷すぎます!」
「すまないが、順を追って話してくれないか」
「あっ」
ファニーがあわてて、説明のために口を開こうとした時だった。
突如、部屋の内部の弱々しい光が薄まっていき、真の闇と言うべき物にとって代わる。
そして、壁面の一部が、明るく輝くと、そこにマライズによる映像が投影された。

映し出されている場所は、ふたたびダンジョンの内部だった。
怪しげな台座からあふれだした、おびただしい数の触手に
銀髪のエルフ−シルヴィア−が捕らわれている。
その神話の世界から切り出されたような、美しい少女の姿が
おぞましい肉管とのコントラストに無惨さを増す。
さらに、幾本の触手が掲げる黒い貞操帯のようなもが、
通常のそれではないと察すると、ファニーの瞳が恐怖に見開かれる。

そう、ただの貞操帯ではなかった。
股間には、クスコと呼ばれる金属製の医療器具がとりつけられている。
それも、2つも。
その禍々しい輝きに気づいたエルフの顔色がかわる。
「ま、まさか、それをわたしに!?」
銀髪を振り乱して暴れる彼女の下半身へと触手が殺到する。
ビリリッ、と繊維の断たれる音が甲高く室内に響き渡る。
ミニスカートをボロボロにされると、触手達は容赦なく下着まで引き裂いてしまう。
触手達は、黒い貞操帯をエルフの無防備な下半身へと近づけていく。
もはやこのトラップの意図する所は明白だった。
「やめろ、近づけるな! そんなっ! あああっ」
映像の中、シルヴィアは死に物狂いで抵抗をつづけている。
しかし、ついに銀髪のエルフ少女の下半身に、そのおぞましい貞操帯
−呪いの逆貞操帯−が無理矢理、装備されてしまう。

「んっ くうっ」
エルフの喉元から、苦痛と同時に奇妙に艶を帯びた悲鳴が漏れる。
理性の拒絶とは裏腹に、シルヴィアの下半身は、あの鈍い金属の光を見た瞬間から、
ねっとりとした蜜の分泌を開始していた。
そして、その小さな膣口は、卑猥な水音をたてながら、予想外にスムーズに
下腹部の奥底へとクスコを飲み込んでいく。
「あっ ああっ」
触手に支えられたまま、ガクガクと前後に揺れる腰。
やがて2つのクスコは、膣とアヌスにぴったりと収まると、
カチンと小さな金属音を響かせて、自動的にそこを開口させていく。

「や、やめ……ろ……んんっ」
久しく男根を受け入れていなかったメス膣が、こんな無骨な金属器機にさえ、
過敏に反応し、切ない疼きを伝えてくる。
加えて、膣とアヌス、女性にとって最も大切で恥ずかしい部分を、
こんな屈辱的な方法で強制開口されてしまった恥辱に全身が震える。

切なく悶え鳴き声をあげる、可憐なエルフの痴態に満足したのか、
呪われた貞操帯をエルフの少女の身体に完全に固定し終えた触手達は、
もと居た台座の中へと帰っていく。
数分後、室内には、荒い呼吸と共に台座に手をつき上半身を預け、
その女の弱点への責めに、幼い肢体をビクビクと痙攣させる
エルフの姿を映しだしたまま、唐突にマライズは消え去った。

「なるほど、こういう事かい」
エルリナ低い声で独白する。
「はい…… そのさっきは……」
前の部屋でエルリナがオオダコから受けた陵辱の様子が、
あのエルフ同様、このダンジョン全域、そして地上の街にまで、
マライズで中継されていた事は間違いなかった。


「くそっ、最っ低っにゲスい事してくれるね、ココは」
しかし、強い言葉で静かな闘志を燃やすエルリナの抑制された姿は、
ファニーは強い印象を受けていた。
もし、彼女と同じような目に遭ってしまったとしたら、
自分も同じような態度で振る舞えるだろうか?
暗い地の底で、そんな自問がわき上がった。


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所持アイテム
オーブ…1個