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プリンセスブレイカーズ
ターン3/ダンジョン内/レオ=ハイブリッジ編  2011/11/23更新

明らかに尋常の様子ではない野生児の少女と、
むっちりとした女戦士の姿にレオは舌なめずりする。

(へへっ!全員俺の嫁にする!!)
先程アイリスにやられた傷も癒えてはいない。
とはいえ何も考えていないというわけではない。
(流石に3対1じゃ勝ち目はない、ココは友好的に接して隙を突くとするか)
そう決めると、まずは人畜無害である事をアピールしながら、
女−未来の嫁−達に近付いていく。

「よう!俺はレオっていうんだがアンタらも冒険者かい?」
しかし、野生児の少女−ルフィア−は、それどころの状態ではないようだった。
「なに、これ……また、お股がっぁっ」
下腹から疼く未知の甘い衝動に、彼女はたまらず石畳に倒れ込んでいる。
「ルフィア!」
妖精の少女は、必死になって彼女の名を呼んでいる。
そこに、突然現れたレオの姿に、
「えっ? えっ? えっ?」
それまで、ルフィアの急病に気を取られ、彼の存在に気づいていなかった
シルエは目を丸くする。
「誰? 誰? 誰?」
「どうやら、これは……」
レオは妖精の存在は気にせず、興味津々の視線でルフィアの股間を
覗き込もうとした時だった。

「おい」
いきなりグッと後ろに引っ張られる。
見れば、そこにいたのは女戦士のリィタ・イータだった。
リィタは、レオの事など構っていられないという様子で、ひざまずくと少女に尋ねる。
「一体何があったの?」
「む、虫……刺されたらぁっ」
少女は息を荒げながら、辛うじてそうつぶやく。
「エロ蚊だよー! エロ蚊! あんなのエロ蚊だよ!」
要領を得ないながらも、妖精の少女もプンプンと怒りながら
飛び回っている。
(結局、何らかのトラップという事みたいね)
医療の専門家ではないリィタには、それ以上の事は分からない。

そして、リィタの背後から身を乗り出したレオも同じ結論に至る。
「何かのトラップみたいだな」
すると振り返ったリィタは、黒こげ姿のレオに目を丸くして言う。
「それより、あんたは大丈夫なの? ずいぶんとやられたみたいだけど?」
「なあに、さほどの事はないさ」
「にしては、酷い格好ね。もしかして、ドラゴンでも居たの?」
「ふっ、なに未来の嫁と、ちょっとお熱い痴話喧嘩って所さ、気にするな」
どうやら、口の減らない男らしいが、とりあえず危険はないか?
そうリィタが判断した時だった。

「んんっ あっ あああっ」
床に伏していたルフィアは、熱っぽい喘ぎ声をあげると、
抑えきれない衝動に突き動かされ、再び自らの下腹部へと手をのばしていく。
「ルフィア! ルフィア!」
「お、おい!」
「うっひょう〜」
それが自慰という行為だとは知らないルフィアは、
下半身が広がっていく欲情に身を任せ、自らのスリットへと
ほっそりとした幼い指を這わせていく。

「し、しっかりしろ」
リィタの声に明らかな狼狽の色が混じる。
その時になって、リィタは初めて少女が下半身に何も身につけていない異常、
さらに、その無毛のスリットの間から、信じられないほど巨大な肉芽が、
顔を出している事にきづく。
(こ、これは!?)
少女も、さすがにその部分に触れるのは恐ろしいのだろう、
それでも、人差し指、中指、薬指の3本を器用に使うと、幼いスリットを
くぱっと割開き、さらに3本をまとめて自らの膣穴に突き立てる。
「あっ あああぁぁぁぁぁぁあああ」
年の頃、まだ12、3にしか見えない少女が、指の動きに合わせ腰を振り、
メスの嬌声をあげ悶える姿は、異様にエロチックな雰囲気を醸し出す。
さらに彼女は、開いた片手を自らの発達した乳房にあてがうと、
毛皮の衣服の上から、激しくそれを揉みしだき、さらに行為を
エスカレートさせていく。
「ルフィア! ルフィア! ルフィアが死んじゃうーーー!」
事態を理解していないらしい妖精は、目に涙を浮かべ飛び回っている。
「おい、おい!」
リィタは、彼女を揺さぶり、なんとか正気に返らせようとする。
「あんっ ああんっ ひぅんっ、み、みないでぇ、んんっ!」
夢中になってオナニーに耽る野生児の少女も、それでもなお理性を
残しているらしく、羞恥の言葉を訴えてくる。
「ぐへっ、こいつは凄いぜ」
耳に届いたレオの言葉に、リィタはこの場に居てはならない人物、
少女の自慰などを見せてはならないはずの異性の存在を思い出す。
「あんたは! こっちに来て!」

せめて、ルフィアから離れた場所にレオを引っ張ってきたリィタは、
男を睨み付けて威嚇する。
「お前、何を考えている! 男が見ていいもんじゃないでしょ!」
「誤解してもらっちゃ困るな〜 リィタさん、俺は……」
レオが彼女の名前を、あっさりと口にした事をリィタは聞き逃す。
「俺は、万が一、別のトラップがないか、確認してただけですよ」
「ぬけぬけと都合の良い事を!」
ルフィアから離れた、部屋の隅では直に姿こそ見えない物の
魔法照明に照らし出され、シルエットとなって壁に踊る乙女の自慰と
響き渡る卑猥な水音が、よりいやらしく行為を強調する。
「ルフィアー! しっかりしてー!」
悲痛な響きを帯びる妖精の声に、リィタは唇を噛みしめる。
「くっ!」
そして、荷物入れから3本の薬品アンプルを取り出すと、妖精に向かって叫んだ。
「そこの妖精ちゃん、聞きなさい!」

「この薬、さっきこのダンジョンで手に入れたの」
リィタは説明する。
「マジックアイテムの判定では多分、回復薬だと思う…でも」
ここで彼女は、一瞬躊躇して言葉を続ける。
「主催者側の罠、の可能性もある。どう使うかはあなた達の判断に任せ……」
そこまでリィタが言った時、
「ってことは!? それって、それって、ルフィアの薬なんだよね!?」
目を輝かせて妖精が聞く、
「ああ、でも言ったように……」
「おねーさん、ありがとー!」
シルエは目を輝かせると、リィタが差し出していた白と黄色のアンプルを
抱え込み、ルフィアの方へと一直線に飛んでいく。

呆気にとられて妖精の姿を見送りながら、リィタは一応レオにも声をかける。
「ほら、あんたも」
「えっ?」
驚く男に残った赤いアンプルを投げてよこす。
「あんたも一応、手負いなんだろ。それをつかって回復すればいい」
「い、いいのか?」
目を瞬かせながら、問い返すレオにリィタは付け加える。
「でも、さっきも言ったように罠の可能性もある」
「へへ、そいつはどうも」
薄ら笑いを浮かべながら、アンプルを見つめるレオ。
「妖精ちゃん、あなたも聞いてる?」
リィタが、もう1度、張り上げた声をシルエは聞いていたのか、
いなかったのか。
「ねーねーねー、ルフィア! 薬だよ! 薬のもー!」
シルエは、黄色と白のアンプルをルフィアに差し出している。

それを前に、赤いアンプルを手にしたレオは……
(さてと……)


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所持アイテム
オーブ…1個
赤い回復薬…1個