「ヘッヘッヘッ」
金髪の少女、セリア・ルーンワークはダレの誘いには乗ってこなかった。
しかし、彼は唇を歪ませて笑う。
目的の半分は達したのだ、あとは頃合いを見計らって……
その時、ふたたび室内の照明がおち壁面にマライズが投影される。
「ほう、またか」
ダレは独りつぶやく。
「どうやら、今回は大漁らしいな」
映し出されている場所は、ふたたびダンジョンの内部だった。
怪しげな台座からあふれだした、おびただしい数の触手に
銀髪のエルフ−シルヴィア−が捕らわれている。
その神話の世界から切り出されたような、美しい少女の姿が
おぞましい肉管とのコントラストに無惨さを増す。
さらに、幾本の触手が掲げるのが、黒い貞操帯のようなものだと理解すると
ダレの笑みがより大きくなる。
そう、それはただの貞操帯ではなかった。
股間には、クスコと呼ばれる金属製の医療器具がとりつけられている。
それも、2つも。
その禍々しい輝きに気づいたエルフの顔色がかわる。
「ま、まさか、それをわたしに!?」
銀髪を振り乱して暴れる彼女の下半身へと触手が殺到する。
ビリリッ、と繊維の断たれる音が甲高く室内に響き渡る。
ミニスカートをボロボロにされると、触手達は容赦なく下着まで引き裂いてしまう。
触手達は、黒い貞操帯をエルフの無防備な下半身へと近づけていく。
もはやこのトラップの意図する所は明白だった。
「やめろ、近づけるな! そんなっ! あああっ」
映像の中、シルヴィアは死に物狂いで抵抗をつづけている。
しかし、ついに銀髪のエルフ少女の下半身に、そのおぞましい貞操帯
−呪いの逆貞操帯−が無理矢理、装備されてしまう。
「んっ くうっ」
エルフの喉元から、苦痛と同時に奇妙に艶を帯びた悲鳴が漏れる。
理性の拒絶とは裏腹に、シルヴィアの下半身は、あの鈍い金属の光を見た瞬間から、
ねっとりとした蜜の分泌を開始していた。
そして、その小さな膣口は、卑猥な水音をたてながら、予想外にスムーズに
下腹部の奥底へとクスコを飲み込んでいく。
「あっ ああっ」
触手に支えられたまま、ガクガクと前後に揺れる腰。
やがて2つのクスコは、膣とアヌスにぴったりと収まると、
カチンと小さな金属音を響かせて、自動的にそこを開口させていく。
「や、やめ……ろ……んんっ」
久しく男根を受け入れていなかったメス膣が、こんな無骨な金属器機にさえ、
過敏に反応し、切ない疼きを伝えてくる。
加えて、膣とアヌス、女性にとって最も大切で恥ずかしい部分を、
こんな屈辱的な方法で強制開口されてしまった恥辱に全身が震える。
切なく悶え鳴き声をあげる、可憐なエルフの痴態に満足したのか、
呪われた貞操帯をエルフの少女の身体に完全に固定し終えた触手達は、
もと居た台座の中へと帰っていく。
数分後、室内には、荒い呼吸と共に台座に手をつき上半身を預け、
その女の弱点への責めに、幼い肢体をビクビクと痙攣させる
エルフの姿を映しだしたまま、唐突にマライズは消え去った。
「随分と上玉じゃねーか」
エルフは、この賞金ダンジョンにあっても、かなり珍しい存在だった。
(あいつもいずれ……)
そんな暗い情熱を燃やしながら、ダレは活動を再開する。
そろそろ良いタイミングだろう。
セリアの消えた扉のロックを秘かに解除する。
そして、室内の様子をうかがうと……
(おやおや?)
意外な光景が、そこから垣間見える。
床にすわっているのは、金髪の少女セリア・ルーンワーク。
けれど、その彼女の隣に、漆黒のドレスを身にまとった
玲瓏な美女が腰をおろしている。
マジックアイテムが告げる、彼女の名はミサ。
ミサは、ショックを受けている様子のセリアの肩に、やさしく手をまわすと……
(おいおい、妙なムードになってるな)
2人は、まだダレの事には気づいていない様だった。
このままエンコの貝をつかって、あの美女の目の前でセリアを乱れさせてやるのも、
面白いかもしれないが、獲物を盗られたようで面白くない気もする。
「ふむ」
ダレは、しばし思案する。
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