簡単 NScripterの使い方  2010/01/24更新
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基礎編/第7章

■ スクリプトをジャンプする ■
 前章では、選択肢とそれに伴う処理によって、スクリプトの実行位置が指定ラベルへとジャンプしました。しかし、ゲームの処理内容によっては、選択肢以外の場所でスクリプトを任意のラベルへと、ジャンプさせたいケースが出てくると思います。

 そのために使用するのが「goto」命令です。
 使い方は簡単で「goto」の後ろで、ラベル名を指定するだけです。
 具体的な使用方法を見てみましょう。

 下記スクリプトは、前章の選択肢処理で使用した物です。


game
*start

*QA
試合に出場しますか?
select
"はい",*YES,
"いいえ",*NO,
"わかりません",*UNKNOWN

*YES
「試合開始」\
end

*NO
「試合拒否」\
end

*UNKNOWN
「状況不明」\
end

end


 前回は、各選択肢を選んだ後、ウィンドウが閉じてNScripterが終了しましたが、ここでは各選択肢を選んだ後、もう1度処理が冒頭へと戻るよう、スクリプトを変更してみましょう。


game
*start

*QA
試合に出場しますか?
select
"はい",*YES,
"いいえ",*NO,
"わかりません",*UNKNOWN

*YES
「試合開始」\
goto *QA

*NO
「試合拒否」\
goto *QA

*UNKNOWN
「状況不明」\
goto *QA

end


 「end」命令の入っていた部分を「goto *QA」で置き換えました。スクリプトを実行して、動作内容を確認してみてください。


■ スクリプトにコメントを追加する ■
 スクリプトの構築を進めていくうちに、スクリプト内にメモを残したくなる事があると思います。その時に、使用するのが「 ; 」命令です。
 ゲーム画面に表示させたくない内容は、冒頭に「 ; 」命令を入れてください。スクリプト実行時に、その行は無視され、そのまま次の行が実行されます。

 それでは、具体的な記述方法を見ていきましょう。


game
*start

*QA
;質問選択肢表示
試合に出場しますか?
select
"はい",*YES,
"いいえ",*NO,
"わかりません",*UNKNOWN

*YES
;「はい」を選んだ時の処理
「試合開始」\
goto *QA

*NO
;「いいえ」を選んだ時の処理
「試合拒否」\
goto *QA

;「わかりません」を選んだ時の処理
*UNKNOWN
「状況不明」\
goto *QA

end

 上記赤字部分が、スクリプトに追加されたコメント行です。
 これらコメント行は、スクリプト上からは確認できますが、ゲーム実行時には一切の影響を及ぼしません。複雑な分岐処理などを作った時は、このような形でスクリプト上にメモを残しておくと、作業がスムーズに進みます。

 また「 ; 」命令は、「文章」部分以外の「命令部分」でも有効です。特定の命令を一時的に無効にしたい時なども、冒頭に「 ; 」を追加する事によって、その命令を無効化できます。


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