見習い神官マリエルの冒険
2006年9月16日
掲載
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この作品は、
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内の「
HRリレー小説スレッド
」に投稿された作品を掲載させてもらいました。
複数の書き手によるリレー形式で、ストーリーが展開されたので、特定個人の作者さんは存在しません。
掲載の都合上、コメント等がカットされています。オリジナル版については「
HRリレー小説スレッド
」をご覧ください。
見習い神官マリエルの冒険
その1
マリエルは今年の春に、16歳の誕生日を迎えたばかりの女の子です。
彼女は戦いの神マイリー神に仕える神官戦士見習で、一人前の神官戦士
になるために、修行の旅に出たのです。
マリエルは栗色の髪と、琥珀色の瞳をした美少女で、装備はメイスとプレスト
アーマー、それにラージシールドで身をかためています。
これから山奥のマイリー神殿から、最初の目的地であるふもとの街へと出発する
ところです。
「マリエル、くれぐれも無茶だけはしないでくださいね、引くこともまた、勇気なのですから」
「わかってます、司祭様もお元気で、一人前になったら必ずここへ戻りますから」
こうしてマリエルは、神殿の皆に見送られながら、旅立っていきました。
その2
やがて、昼をいくらか過ぎた頃、ようやくふもとの町コモンにたどりつきました。
マリエルは早速、いきつけの酒場へ行き、情報を集めることにしました。
「おじさん、こんにちは」
「こんにちは、マリエルちゃん。今日が修行の旅に出る日だったのだね」
「ええそうなのです。ところでおじさん、最近この辺りで何か事件とか起こってない。」
「いや特にないね、冒険者の仕事がしたいのなら、もっと南のバーデンブルクへ行けば
あると思うよ」
「わかったわ、じゃあ早速行ってみることにするわ」
マリエルが出発しようとすると、酒場のおじさんは、慌てて止めにはいりました。
「待ちなさい、今行ったら途中の森で野宿することになるよ。今日はこの街で一泊して、また
明日の朝、出発した方がいいよ」
「大丈夫よ、この辺りはマイリー神殿が治安を守ってるし、最近は事件がなにもないんでしょ。
それに私は神官戦士として、ちゃんと修行を積んでいるんだから大丈夫よ」
「そうかい、なら無理にはとめないけどね」
こうして、マリエルはおじさんの止めるのも聞かずに、そのまま街道を南へ行きました。
やがて日が落ち、マリエルは夜の森で一人、野宿をすることにしました。
その3
その日の夜、マリエルはある夢を見ました。
彼女は天国のような綺麗な花園の中で遊んでいた。
そして、彼女はある男と出会いました。
それは神々しい六枚の翼を持つ天使だった。
「マリエル嬢ですか?」突然天使が問う。
「えぇ・・あなた様は・・・?」
「我が名はルシフェル、マリエル嬢、あなたは選ばれたのだ」
「選ばれた?よく分かりませんですが・・・」
「清き乙女・・あなたこそ適格者なのだ」
「だから、何に適格ですの?」
「・・・これを呑んでみろ。そうすれば教えてやる」
ルシフェルは、不気味な光を放っている玉をマリエルに渡した。
マリエルはちょっと疑ったが、やはり言わせた通り玉を丸呑みした。
「ゴクン・・・これでいいんですか?ルシフェル様?」
「あぁ・・・すぐ分かるさ・・・ククク・・・」
「ルシフェル様・・?・・・あれ・・なんか・・体が・・熱い・・」
「約束通り教えてやろう。実は私は反乱罪で天国から追放したのだ。
しかし、この体はもはや長く持たない。新しい体が必要だ。そして、
我が神体を孕むのはただの人間には無理だ。清き乙女でないとな」
「はあ・・はぁ・・ま・・まさか・・・」
「さて、そろそろ魂移しの儀式を始めようか・・・マリエル嬢・・・
いや、これからはマリエル母さんと呼ぶべきかな・・くくく・・・」
その4
ズキン・・ズキン・・・・ズキン・・・・ズキン・・
「・・やぁぁぁぁ・・・・何なのォ・・・・・・・」
マリエルは自分の体、お腹の奥が激しく疼き出すのを感じていました。
火の玉をお腹に埋めこまれたような、強烈な熱さ。
息をするのも苦しいほどの熱さ、その生み出す初めての快感にマリエルはペタリと崩れ落ちてしまいました。
「マリエル、今、きみの子宮は生まれ変わっているのだ」
淡々と、ルシフェルは言いました
「・・子宮・・・・・・が?」
「きみの子宮はいま、人のものであって人ではないものに変わっているんだよ。
今後、きみの子宮は男の種を注がれたときだけ排卵をするようになる。」
「え・・・・・・そんな・・・それって・・・・・・」
マリエルとて知っていた。どうすれば子供が出来るか、ということは。
子宮に注がれる子種の中に、産み落とされる卵子・・・
その結果がどうなることかは、容易に想像がつきました
「私の体を産んだ後は、きみは私を守るものたちを産まねばならない・・・」
ルシフェルの言葉はマリエルを、ぞっとさせました。
その5
「さあ清き乙女よ、我が元へ来るが良い」
マリエルの躯が宙に浮き、身にまとう物は全て一瞬で脱がされました。
そしてルシフェルの6枚の翼でマリアルは包まれました。
「あっ、お腹の疼きが止まりました・・・」
「うむ。それは、『子宮の変わり』が終わったのだよ」
「ああぁ・・・」
子宮が人でない物に変わってしまった。マリエルは女の本能で理解したのです。もう人並みな幸せは永遠に来ないと。
ルシフェルの顔は、すまないな、という顔になっていました。
「マリエル、きみは選ばれし者なのだ。きみの他にも適格者は数人いた。だが、私はきみを選んだ」
「私は神官見習いです」
「すまないな。しかし、私は生まれ変わらなければならない。私を産んでもらうぞ」
言うとルシフェルは翼を猛禽類が羽ばたくように大きく拡げました。
マリエルは仰向けの格好で、ルシフェルの目の高さまで浮かびました。己の秘所をルシフェルにさらけ出したのです。
「ああん、ああん・・・」
ピンクの宝珠をルシフェルの舌で責められています。生まれて初めての快感の津波に、マリエルは抗う術を持っていませんでした。
マリエルは怯えていました、人などおよびもしない天使の出現に。そして、その者が自分に子を産ますという事に。
「ルシフェル様ぁぁぁ」
いとも簡単に理性を吹き飛ばされ、マリエルは女の本能を目覚めさせられました。子を産み育むという本能を。
津波に呑み込まれたマリエルは小刻みに震えました。ルシフェルの口の周りは、愛の液で光っています。
「では、マリエルの乙女の証を戴くぞ」
男根をマリエルに穿ちました。ルシフェルは荒々しく花を散らしたのです。
「痛い! 痛い痛い」
赤い血が秘裂に沿って上へ下へと走りました。血が滴り落ち、地面に咲いていた白い花びらを赤く染めたのです。
「マリエル、躯の力を抜いて・・・」
痛みに逆らい躯の力を抜くのは簡単にはできません。
「深呼吸するんだ」
すうはあ。すう、はあ・・・。
「よし、その調子だ・・・どうだ? まだ痛いか?」
「あっ、痛くありません。それどころか、あそこがぽかぽかと温かいです」
ルシフェルは己の男根から神霊力を送ってマリエルの痛みを除いたのです。それがルシフェルなりの愛だったのでしょう。
その辺りの心の機微は人間であろうと、いいえ人間であるからこそ感じ取るのです。マリエルは女の本能で、その事を知りました。
ルシフェルが出し入れを始めました。マリエルの秘唇は、くちゅくちゅと鳴き始めました。
「マリエル、感じるか」
「ああ・・・感じます。ルシフェル様を感じます・・・」
マリエルが宙に浮いていたために、トの字になっていた2人ですが、マリエルは上半身を曲げ、ルシフェルの首に両手を巻き付けました。
「マリエル?」
「ん、ん、ん・・・」
マリエルは舌をこじ入れてルシフェルの口腔を激しく蹂躙します。息をする間も惜しいとばかりに・・・。
「ぷはぁぁぁぁ・・・ルシフェルさまぁぁぁ!!」
はあはあはあ、と口で息をしています。そして無意識に、自分の足をルシフェルの腰に巻き付け、自分で腰を動かしていたのです。
「下さい、ルシフェル様の精を私に下さいぃ!!」
「いいのか? 孕んでもいいのか?」
そう聞いてしまうのは、やはりルシフェルなりの気兼ねだったのでしょう。
「はい、孕みます。私を孕ませて下さい。子宮に精を注いで下さい」
その言葉を聞いたルシフェルは、一層激しく怒張の出し入れを開始しました。マリエルの愛液が飛沫となって散っています。
「うっ、そろそろ射精(だ)すぞ」
「奥に、私の奥に射精してぇぇ」
突然、ルシフェルの動きが止まりました。マリエルの膣でルシフェルの鈴口が精を3度4度と吐露しました。
マリエルの躯が瘧(おこり)のように震えました。膣は怒張を絞り上げ精でいっぱいになりました。
そして、マリエルの子宮頸管は脈動し、精を子宮腔へと吸い込みます。たくさん、たくさん吸い込みました。
ルシフェルは、果てたマリエルを優しく地面に置きました。恍惚としたマリエルは、大の字になって肩で息をしています。
「ル シ フ ェ ル さ ま ぁ ・・・」
ルシフェルは黙ってマリエルを見つめています。神に逆らう者と神官見習い、それは皮肉な巡り会いでした。
ストーリー分岐
★陵辱展開はこちら
★和姦展開はこちら
その6 《陵辱ストーリー》
「はあはあ」
荒い息を付く、ルシフェルとマリエル。
「嬉しいです。私は、ルシフェル様の・・・」
そういうと、頬を染めるマリエル。
その微笑みが、彼女の真心によるものなのか、それとも天使との交わりによる
一時的な悦楽の果てによる眩惑なのかは、今はまだ分からない。
ルシフェルは、うっとりとしているマリエルに優しい目で言う。
「そうか、そこまで言ってくれると嬉しい、では続いて私を守る者達を産んでくれるね」
「え?」
ルシフェルの声の奥底に、なにか違和感を感じるマリエル。
その時、背後から流れてくる、言い様のない不気味な気配に、マリエルが振り返る。
その7
そこには、なんと3つの首を持つ犬の魔獣ケルベロスと、
巨大なタコの怪物、オクトパシの姿があった。
「ひっ」
天使の清浄な姿とは、正反対の不気味な姿に嫌悪感を抱くマリエル。
そして、頭の中に思い出されるルシフェルの言葉。
『産んでくれるね』
(産む・・産む・・産む・・・・・・そんな!)
たちまち霧が晴れたようになる頭の中。
まさか、あんな不気味な化け物達の子供を産むのだろうか?自分が?
たちまち顔色の変わるマリエルの様子に察したようにルシフェルは言う。
「大丈夫。産むときは、私とこの者達と同時に出産だ。続けて交われば問題ない」
「え、あ、そんな!ああ、違います!!」
慌てて否定するマリエル。
マリエルは、出産の心配などしていない。したくもなかった。
おぞましい化け物と交わること、そして、その子供を孕むことそのものを
拒絶したかったのだ。
しかし、天使はにっこり微笑んだままだ。
悪意か、それともそれすら無い純粋な笑みなのか。
マリエルは、その美しい笑顔に恐怖をおぼえた。
その時、背後の化け物達が動き始める。
「イ、イヤーーーーーーー」
思わず叫ぶ声が出るマリエル。
しかし、化け物達はとまらない。聖なる巫女の腹に、自分の子供を作るために動き始める。
その8
(逃げなきゃ・・・)
マリエルは起きあがって駆け出そうと地面についた腕に力をこめました。
(・・・!?)
そのとき、感じたのです。
自分の身体の奥で起こった一つの事件――排卵、を。
子宮が別なものに変わってしまったせいでしょうか、自分の生み出した卵子をマリエルははっきりと感じ取っていました。
卵子はスルスルと卵管を滑り降りると、ぽん、と勢いよく子宮に飛び出しました。
待ちうけていたルシフェルの放った精子達が、自分こそが新しいルシフェルになろうと駆け出しました。
「・・・ん・・・ひぃゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
不意に、全身を貫いた電流にマリエルは思わず叫び声を上げて崩れ落ちました。
つぷ、つぷ、つぷ、つぷ、つぷ・・・・・・・・・・・・・・・・・
あっという間にマリエルの卵子を取り囲んだルシフェルの精子が、次から次へとマリエルの卵子に自らの頭を突き入れて、激しく尾を震わせます。
その全てをマリエルは、まるで自分自身が卵子になってしまったかのように感じ取ってしまうのでした。
幾重にも、その神経を焼く快楽という電撃で。
「どうだい、マリエル・・・たまらないだろう?」
立っている事も出来ずに崩れ落ちたマリエルに、ルシフェルは優しく言いました。
「わたし・・・どうなって・・ぁぅ・・・るん、です・・・か?・・あひっ!ひゃぅぅ・・・わ・・・わかるんですッ!わたしの・・・やぅぅぅん・・卵子が・・ルシフェル様の精子にぃッ!!」
「ふふふ・・・そんなに感じながら犯されたら気が狂ってしまうかもしれませんね」
ルシフェルは自分が召還した2匹の魔獣をちらりと見やりました。
ケルベロスの股間では赤子の握り拳を幾つも重ねたような形のペニスが隆々とそそり立ち、オクトパシは全ての足からねっとりと甘い香りを放つ粘液を分泌させてマリエルと交わるときを望んでいます。
(・・・!?あ・・・あんなものを挿入れられるの?)
ルシフェルにつられて、そちらを見やったマリエルは怪物達のその様子に、自分がこれからどのような行為を強いられるのかとぞっとしました。
(そんなのイヤ!それに・・・もし・・・今、怪物に精子を注ぎ込まれたら・・・・・・)
マリエルは、自分の身体を作り変え、処女を奪い、子を成す為に精を注ぎ込んだ非道ないとおしい男を見上げました。
「ルシフェルさま、お願いです!やめさせて下さい!」
その9
「・・・それは無理ですマリエル。わたしには時が余り残されていないのですから」
やはり、とマリエルは思いました。
未熟とは言え神官のマリエルは、自分の子宮に射精してからのルシフェルの聖なる気が弱まっていくのを感じていたのです。
「やめるのが駄目なら、待ってください!せめて・・・せめてルシフェルさまの身体を身篭るまで!」
荒い息と共にマリエルは懇願しました。
今も新しい命になろうとマリエルの卵子をつつくルシフェルの精子たち・・・そこに魔獣の精子が割り込み受精する。
それだけは嫌でした。
もしかしたらルシフェルは、もう一度マリエルを抱く力も残っていないのかもしれないのですから。
「大丈夫ですよ・・・マリエル・・・・・・」
「!?ぁ・・・・・・や・・・」
オクトパシの足が、しゅる、とマリエルの腹に回され、マリエルをわずかに持ち上げます。
マリエルは懸命に逃れようと、四つんばいの両手両足で地面を蹴りますが、オクトパシの足はまるで緩もうとはしませんでした。
あがくマリエルの背中に、ケルベロスの前足が乗せられました。ハァハァ、と荒い三つの息を背中に感じます。
「もうすぐ・・・あなたはわたしの身体を身篭りますよ。それに、ケルベロスはとても紳士ですから・・・あなたをイカせる前に自分だけイったりはしません」
マリエルは自分の小さな縦筋に、熱いものが押し当てられるのを感じて、涙しました。
「ルシフェルさまぁ・・・ルシフェルさまぁ・・・・・・ぇ・・ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃんっ!」
ずぬびゅぬぶぶっ!
マリエルの願い空しく、ケルベロスはそのペニスで一息にマリエルの膣内を占領しました。
その10
はっはっはっ、と三つの息を荒げてケルベロスはマリエルを責めたてます。
(わたしが・・・・・・イカなきゃ・・・射精は・・・・・・されない?)
獣に犯される快感のなかで、マリエルはルシフェルの言葉を反芻しました。
(ガマン・・・・・・しなきゃ・・・赤ちゃん…できるまで)
「ぐっ!・・・いぐっ!・・・ああ”あ”あ”〜〜〜」
歯を食いしばり、込み上げるものに耐えるマリエル。
団子のような形のケルベロスのペニスが、ごつごつごつごつッ、とマリエルの目覚めたての膣を擦り上げ、ズン!と子宮口を突きあげていました。
その子宮口のむこうでは、大勢のルシフェルの精子が休む事なくマリエルの卵子を犯しつづけているのです。
二つの快楽の波が、マリエルという水面の木の葉を弄び、飲みこもうと荒れ狂っているのです。
「ぁああ〜!ダメぇ!まだ・・・まだぁ・・・・・・」
マリエルの懸命の抵抗も、そう長くはもちそうにはありませんでした。
よつんばいの腕からは力が抜け、尻だけを突き出した格好で犯されているのです。
「やぁ・・・早くぅ!・・・・・・早く受精してぇぇっ!!」
ケルベロスは、辛抱強いマリエルにぐるぅ、と小さくうめくと、その勢いをより強めてマリエルを責めたてました。
オクトパシも、早く自分に順番が巡るようにと、にゅるにゅるとその足から媚薬を分泌しながらマリエルに絡みついてケルベロスを助けます。
マリエルの乳を絞るかのように小ぶりな両胸に絡み、媚薬塗れの足の先端を乳首に何度も擦りつけ、薄い皮を剥いた肉刺に突き立てて小さくバイブレーションを送る・・・
(気持ち・・・・・・よすぎるゥ・・・・・・)
もうマリエルには魔獣と交わることへの嫌悪感はありませんでした。
その11
「産むゥ・・・あなたたちの・・・子供も産むからぁ・・・・・・お願いィ〜〜・・・少しだけ、まってぇぇ」
マリエルの願いは聞き入れられず、魔獣達はより一層、陵辱の勢いを強めました。
「ひっ!うぐぅっ!・・・・・・やっ!あぁ〜!もう・・・・・・イクっ!・・・やっ!・・イクぅぅぅぅぅぅっ!!」
ケルベロスのペニスがぐりぐりと子宮口に押し付けられ、マリエルの背筋をこれまでで最大の電流が走りました。
膣が、きぅぅぅぅぅぅぅっと収縮し、より強い摩擦をケルベロスへと送りこみます。
「ぐるぅ・・・・・・うごぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
亀頭を子宮にねじこむかのように、深々と突き入れられるペニス。
それがブルリと震えて膨れ上がった瞬間、子宮の中から涌き上がる快感が弾けました。
(間に合った・・・・・・ルシフェルさまの・・・受精できた・・・)
行為の全てを見つめていたルシフェルのほうを見て、弱々しく笑みを浮かべる。
その瞬間、今度はケルベロスのペニスの先端が熱く弾けました。
「あうぅぅぅっ!ひぃっ!・・・・・・ああン!ルシ・・・フェルさまぁっ!・・じゅ・・受精・・・しまし、たァッ!!」
びゅるびゅるびゅるるる・・・・・・灼熱のケルベロスの精が何度も、何度も子宮へと注がれる中、マリエルは嬉しそうにルシフェルへと報告しました。
「マリエル・・・ああ、ありがとうマリエル・・・どうか元気なわたしを生んでくださいね」
「はいぃ・・・・・・喜んで・・・産みますぅ・・・・・・ひゃぃぃぃぃぃッ!」
はじめに注がれたものとは異なる精液。
それを感じ取った卵巣が産み落とした新たな卵が新しい精に取り囲まれるのをマリエルは感じていました
その12
たちまちマリエルの子宮いっぱいに満ちるケルベロスの精子達。
受精を終え、生命力を失いつつあるルシフェルの精子達を押しのけると、
新たに産まれた卵と一体となろうとして、たちまち卵子の表面を
覆い尽くすと、激しく尾を震わせる。
「あふ、そ、そんな、あぅ」
卵子と同調してマリエルの体に快感の電気が走り始める。
しかし、その快感は、さきほどの物とはまるで違う。マリエルの全身を
優しくくすぐるようにつついていたルシフェルの精子達とは異なり、
ケルベロスの精子達は、荒く激しく、まさに獣の本能のままに
卵子の膜をうち破るかのような勢いで、頭部を叩きつけてくる。
「あひ、ああ、そんなに激しく!」
体中の性感帯に一斉に電気を流されるような激しさに、視界が白く明滅する。
そのあまりの違和感にマリエルは悟る。
(ああ、に、人間とは違うんだ・・)
(このままじゃ、わたし・・こんな精子達に・・)
我知らず、マリエルの目元から一筋の涙がこぼれれ落ちた。
その13
「あ、ああ、ルシフェル・・様・・」
押し寄せる快感の波の中、マリエルは必至にルシフェルを見る。
「お、お願いです・・こ、この子達、をやめ・・・ああ」
マリエルの言葉に反応するように、オクトパシが彼女の乳房を
ひねりあげると、たちまち快感が増幅されてしまう。
それでも、マリエルは必至で言葉を続ける。
「お、お願いです・・やめさせてて・・」
半ば泣き声になりながら、マリエルは言った。
「どうしてですかマリエル?」
すでに半ば以上、体が透明となり消えようとしていたルシフェルは
心の底から残念そうに言う。
「ああ、わたしは・魔物の・子供は・・産みたくありません・・お腹に、こんなものを育てるのは・イヤです」
「どうしてですか? 先ほどは、確かに産むと言ってくれたではありませんか」
「あ・・あれは・・」
あれは快感の中で、理性を失っただけだと言おうとしたマリエル。しかし、その前に
「なりません」
優しく、しかし、有無を言わせぬ調子でルシフェルは断言する。
「そ、そんな・・」
「それに、ほら、あなたの子宮には、もう命の素が満ちあふれています」
ルシフェルの言葉に同調するように、子宮の精子達がこれまでに無い激しさで
卵子を攻め始める。
「あ・・ああ・・もう・・ダメ!・・ああ・ダ・あ!!」
あまりの激しさと快感に、もはやマリエル言葉すら発することが出来ない。
そして、それは間違いなく決定的な瞬間が近いことをマリエルに告げていた。
その14
(ああ、ダメ!このままじゃ!)
マリエルは、少女の本能で決定的瞬間が、間近に迫っていることを悟った。
(ダメ!このままじゃ、ああ、魔獣の赤ちゃんができちゃう!)
すでに声は出ない。しかし、それでも本能とは切り離された、
心の中の理性的な片隅で、マリエルは最後の声をあげる。
(お願い!ねぇ、許して!来ないで!動かないで!)
無駄とは知りつつも、精子達に祈るような気持ちで訴える。
(お願い!わたしの卵子を、いじめないで!それ以上、いじめたら、赤ちゃんになっちゃうのよ!)
もちろんマリエルの祈りを精子達が聞き届けるわけがない。それでも、マリエルは必至で訴える。
(わかる?赤ちゃんができるのは困るの!まだお母さんになんてなりたくないの!お願い!許して!)
必至で心の中で呼びかけるマリエル。
しかし、無情にもその瞬間は訪れようとしていた。
マリエルは、瞬間、卵子がこれまでになく、熱くなるのを感じる。
(魔獣の赤ちゃんなんて産みたくないのに!)
脳裏に、お腹の大きくなった自分が大きく股を広げ、必至でいきむ姿がフラッシュバックする。
そして、マリエルの女性の部分から、ぬらりと半身を現している、犬の奇形児のイメージ。
「イヤーーー!」
それは、マリエルの必至の叫び声だった。だが、その直後、ルシフェルの時と同じように
子宮の中から涌き上がる快感が大きく弾ける。
「ああっ!」
その間違えようのない感覚に、マリエルは絶望の声をあげる。
今、この瞬間、マリエルの子宮に新しい命が宿ったのだった。おぞましい魔獣の命まで
受け入れてしまった自分の子宮。
(ああ・・どうすればいいの・・)
かつて巫女を志したはずだった自分が、今、魔獣を産み落とすための、生きた魔法具に
になろうとしている。
しかし、マリエルには、さらなる絶望が待っていた。
(!!)
つるんと、新たな卵が子宮に産み落とされた感覚が、確かにあった。
そう、まだ彼女の役目は終わっていない。
「ひっ」
それを思い出したマリエルは、恐怖と嫌悪感あまり息をのむ、
それに反応するかのように、今まで、彼女を触手で拘束していた
オクトパシが動き出した。
その15
ケルベロスの射精がまだ続いていた。
一度射精すると全ての種を出し終えるまでその行為は終わらない。
はじめはその圧倒的な水圧で子宮に流し込んだ精液。
その残りを吐き出すためにケルベロスは休まず腰を振りつづける。
心は妊娠を拒もうとも、熱く燃える子宮と本能がそれを許さない。
魔犬のペニスが引きぬかれるのを拒み、強く締めつける。
ぎゅっ、と締めつけられたペニスは幹の中の精液を膣内に零しなが
ら引き抜かれていき、ペニスが次に突き入れられるとき、掻き集め
られるように纏めて子宮口に叩きつけられる。
いくらかの精液が子宮口に飲みこまれ、他の精液は子宮口に迎え入
れられる時を待つ。
そして子宮口が突かれ、マリエルの吐息と共に膣が緩む瞬間にケル
ベロスのペニスに、ポンプのように新たな精液が吸い上げられる。
犬特有の根元の太いペニスは逆流を許さない。
流し込まれた精にマリエルの腹は僅かに膨れ、すでに妊娠してさえ
いるようであった。
「・・・まだ、種付けの最中だと言うのにな」
冗談めかしたルシフェルの言葉を聞く余裕などマリエルには無い。
子宮の中で卵子を輪姦され、子宮口を突くものは、その度に小さく
射精する…それ以外を感じる余裕などまるでないのだ
心だけが妊娠を拒むが所詮、無駄な抵抗。
「ああっ!」
マリエルのあげる絶望の声。
マリエルには母親になった事がわかったが、父親はそうはいかない。
絶望に虚ろな目で崩れ落ちたマリエルを組み敷き、激しく腰を振っ
て精を吐き出しつづける。
より確実に命を宿すようにと。
その16
(…やはりわたしは間違ってなどいなかった)
ケルベロスと交わるマリエルの姿にルシフェルは、ほくそえんだ。
(人間を使えば・・・全てが解決するではないか)
ルシフェルが天界を追われた理由。
それはルシフェルが提案した天界の政策にあった。
果てしなく続く光と闇の戦い。
魔界との戦いにおいて、天使がその数を大きく減らしていることは
天界にとって大きな問題になっていた。
永遠の命を持つが故にか、天使同士による繁殖の効率が極めて悪かっ
たためだ。
そこでルシフェルは秘術を用いて聖なる子宮を与えた人間の聖女を
繁殖奴隷として使うことを提案した。
そしてもう一つ、魔界との決戦のための兵器・神獣。
魔獣と聖女を交わらせ、新たに眷属を生み出すという案もまた提案
したのだ。
しかしさすがにこの案は天界上層部の怒りを買って力の多くを封印
されての天界追放という結果を招いたが。
(新たな体と、神獣軍団を得たら覚えておけッ!四大天使の小娘ど
もっ!貴様等が我を封じてまで守った人間の娘と同じ運命を貴様等
にも与えてやるッ!必ず!!)
怒りに燃えるルシフェルの目前で、魔獣オクトパシによる陵辱が始
まろうとしていた。
その17
ケルベロスが離れても、マリエルはそのままの格好だった。
上半身はうつ伏せに突っ伏し、尻だけを突き出した姿。
これでもかと言うほどに精液を注がれた秘裂からはトロトロと魔獣
の精液が地面にたれていた。
マリエルが身体を起こし、子宮を秘裂より高い位置に持ってきて掻
き出せば、かなりの量の魔獣の精液を排出できるだろう。
それをしないのは、体力をすっかり使い果たしている事と妊娠を確
信しているから。
(ルシフェル様の子供なら喜んで産むのに・・・・・・なんで・・・・なんで
魔物の子供なんか・・・・・・)
絶望に目のくらむ思いのマリエルに、蛸の魔獣の種付けが始まろう
としていた。
しゅるり、しゅるりとその両腕に一本ずつ足が巻き付きマリエルの
身体を吊り上げた。
膝立ちで吊り上げられたマリエルを何本もの足が這い上がっていく。
腿から腰、腰から胸へと。
にゅるり、にゅるり・・・粘液をたっぷりと分泌しながら。
そのうちの二本がマリエルの胸に到達する。
(あ・・・)
少女らしい小ぶりなピンク色の乳首に吸盤が押し付けられた。
「ッ!?」
吸盤が、ぎゅぎゅっと乳首を吸い上げる。
そのまま引っ張ると、小ぶりなおわん型の胸が円錐形に引き伸ばさ
れる。ぽん、と放されると、ぽよん、と元のおわん型を取り戻して
ぷよぷよと揺れる。
その足のほとんどを使ってマリエルを弄ぶオクトパシの胴体から、
にゅるりと一本の透明な管が現れた。
先端が哺乳瓶の口のような凸型の・・・・オクトパシの生殖管だった。
その18
上体を起こされたことで精液はよりスムーズに膣から溢れている。
その精液で溢れるマリエルの膣に生殖管がもぐりこんだ。
「あぎゃぁぁっ!もう妊娠はイヤぁぁぁっ!」
精液に溢れる膣をさかのぼり、その先端が膣奥を突き上げる。
その先端の突起がぬるり、と子宮口に嵌め込まれた。
子宮の中は、完全な精液の海。
オクトパシの本能に、一つの疑問が浮かぶ。
ここに精液を、これ以上流し込めるか・・・・・・答えは否だ。
「えゃぁうぁぁ〜!何を・・・何をしてるのぉっ!」
透明なオクトパシの生殖管を、勢いよく精液が駆けぬけた。
オクトパシからマリエルと、ではない。
マリエルからオクトパシへ向けて・・・・だ。
オクトパシがマリエルの子宮の中の精子を吸い出しているのだ。
(魔獣の子供も・・・吸い出される?)
マリエルの胸に、ほんの僅かな希望が生まれた。
だが、子宮の中の命の感触は、ぴくりとも動こうとはしない。
「なんで・・・・なんでなのぉ・・・・・・」
僅かな希望が、あっという間に絶望となってマリエルを打ちのめす。
オクトパシが、その魔力によってマリエルがより絶望するようにと
そうしているのだ。
ぬぽん、と小気味よい音と共に引きぬかれた生殖管がマリエルの目
前に突きつけられた。
突き入れられる時には透明だった管が、今は極めて濃い白・・・・魔獣
の精液をたっぷりとその内に秘めているのだ。
その管がマリエルの顔・・・・その唇へと近づいてくる。
その19
(・・・・・・まさか)
そのまさかだった。
生殖管が、マリエルの口にもぐりこもうと唇を割る。
(こんなの・・・口に入れられるなんて絶対に・・・・・・)
ぐっと噛み締める歯茎を、ヌメヌメとした生殖管がなぞる。
(嫌・・・・・・汚い・・・こんなもの・・・はぐうっ!!)
オクトパシの足がマリエルの首を締める。
不利ほどこうにも腕は拘束されている。最も、仮に腕が自由でも魔
獣の力に抗えたかどうか・・・
(苦しい・・・苦しい・・・・・・ああぁぁっ!)
空気を求めて開いた口に、真っ先に生殖管が入り込む。
どぷっ・・・どぷぷっ・・・
放たれる濃い粘液の苦味がマリエルの口いっぱいに広がる。
「んげっ!かははっ・・・・・・けほっ!・・・・・・んんんんッ!!」
むせて吐き出すマリエルの額に、首をしめていた足がかけられ、上
を向かされる。
そのまま吐き出されつづける精液を、自然飲みこまなければならな
い。
マリエルの子宮で命になり損ねた精子達。
それが少しずつ、少しずつマリエルの胃へと流れ込んでいく。
それはやがて身体に吸収され、新たな命の糧となるだろう。
オクトパシは邪魔な精子をマリエルに飲ませ終えると、マリエルの
身体をより高く持ち上げ、その足を大きく開かせる。
次は、自分の種で命を宿らせる番だった。
その20
オクトパシは再度、生殖管をマリエルの膣内へ潜り込ませます。殆ど精子を吸い出したとはいえ
子宮内にはまだ精子が残っています。確実に卵子に自分の精子を送り届けようと、オクトパシは
子宮卵管近くまでその生殖管を伸ばして行きました。
「だめっ、そんな深すぎるぅっっ!!」
普通ならありえないほど体内深く入り込んだ感覚に、マリエルはうめきます。
卵子の排出を促すため膣壁を擦り上げ、乳首の吸い上げを繰り返します。
「ふあぁ…も…もう…これ以上…ひぃぃっ」
「に、妊娠したく…ない…のにぃ…ああぁん」
襲い来る快感から必死に耐えるマリエル。しかし、体はオクトパシの要求に答えようと動き出し
ていました。そう、既に卵子が排出され、子宮へ送り込まれる寸前だったのです。
子宮内に送られた事を感知したオクトパシの生殖管は、すかさず卵子を捕らえ自らの精子を大量
に送り込みます。
「あああああっ……んんっ…ひぃあああぁぁああぁぁ」
再びあの卵子が犯される感覚がよみがえります。
「あうぅぅっ!もう…もう…私の卵子を犯さないでぇぇっ!!」
オクトパシの触手を引き抜こうと握り締めても、粘液で滑って掴めません。
(このまま魔獣を身篭るのはイヤ…でもどうしたら)
絶え間なくオクトパシは精子を送り続けます、受精するのはもう時間の問題でした。
その21
なかなか受精に至らないオクトパシは、新たな刺激をマリエルに与えるのでし
た。それは、性感も殆ど発達していないマリエルにとって過酷ともいえる業で
した。オクトパシは準備のため、生殖管の動きをしばし止めます。
(お、終わった…の?)
しばしの休息に息をつくマリエル、しかし次の瞬間想像絶する快感が襲います
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…イヤアァァァァァァ!!!」
マリエルの悲痛な叫びが響き渡ります。オクトパシは卵子に精子を受け入れさ
せる為の特殊電流を流したのでした。しかし、それは同時にマリエル自身の感
覚神経を直接刺激し、脳に強烈な快楽情報として伝えられるのです。
「いやっいやっいやっ…お願い…私、オカシクなっちゃうぅぅぅ」
「ひゃぅぅぅ、そんなの、そんなの、ンンンンッ!」
手足を痙攣させ、マリエルは限界に達しようとしていました
「産んであげる、産んであげるから、お願い、もう、もう……」
「ひぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!」
意識を失う寸前、ついにオクトパシも受精を達成したのでした。
それを確認したオクトパシは、ソロソロと生殖管を膣から引き抜いていきま
す。そして全ての足をマリエルから離し、体を横たえました。
(受精しちゃったよ…魔獣の赤ちゃんを…2匹も…)
受け入れてしまった自分を嫌悪します。
(ああ…これからどうすればいいの…)
ぐったりとするマリエルのそばに二匹の魔獣が並んでいます。
朦朧とする意識の中で、マリエルは魔獣達の呼びかけを聞きました。
その22
『聞こえますかマリエル?』
(誰? 誰なの?)
『いいか、よく聞けよ。マリエル』
『あなたは、ルシフェル様と私達二人の魔獣の受精卵をお腹に抱えています。
しかし、特別な子宮を持つあなたといえども、このまま同時に成長させるのは
困難と言わなければなりません。』
(え?それはどういう事なの?)
『俺達の受精卵は人間から湧き出る霊力を受けて育つのさ』
『しかし、3人一緒では受ける霊力が足りないのです』
『心配するこたない、ちゃんと方法はあるんだ』
『まず、ルシフェル様と我々魔獣とは成長の過程が違うのです』
『ルシフェル様は人間とほぼ同じだ』
『しかし、我々は受精卵から幼生そして成体へと変態していくのです』
『そして、受精卵から幼生までは普通の人間のお腹の中でも成長させることが
可能なのです、ただしその人間は処女でなければなりません』
『早い話、俺達魔獣の卵と別のヤツに一時預ければいいんだ、ルシフェル様は
こんな事無理だけどな』
『しかし、幼生から成体へはマリエルの子宮内でなければなりません』
(そんな、それじゃあ、私に…)
『さぁマリエル、神殿へ戻り私達を育てる母体を探すのです』
『そして、受精卵を植付けなさい』
(で、できません、そんなこと…)
『ぐずぐずしてっと、ルシフェル様の受精卵まで死んでしまうぞ』
『われらの能力を分けてあげます、これで受精卵を母体に送り込むことができ
るでしょう』
『幼生はだいたい4cmくらいの大きさになるから、うまく取り出して移動し
てくれよな!』
(そんな、、、)
マリエルには魔獣たちの命を実行する以外道はありません。
とぼとぼとマリエルは元の道をたどり神殿へと帰って行くのでした。
その22(修正版)
『ルシフェル様は人間に近いので、マリエル、あなたでしか産めません』
『しかし、我々は受精卵から幼生そして成体へと変体していくのです』
『受精卵から幼生までは3つ同時でも問題ないでしょう、しかしそれ以降は
他の人間に委ねなければなりません』
『早い話、俺達魔獣は普通の人間でも産むことができるのさ、ルシフェル様は
不可能だがな』
(そんな、それじゃあ、私は…)
『さぁマリエル、神殿へ戻り私達を育てる母体を探すのです』
『そして、我々魔獣の幼生を植付けるのです』
(で、できません、そんなこと…)
『ぐずぐずしてっとすぐ幼生になっちまうぞ、魔獣は人間より成長が早いか
らな』
『われらの能力を分けてあげます、これで幼生を母体に送り込むことができ
るでしょう』
(そんな、、、)
マリエルには魔獣たちの命を実行する以外道はありません。
とぼとぼとマリエルは元の道をたどり神殿へと帰って行くのでした。
その23
マリエルは夢の世界にいた。
夢の中とはいえ、そこでは異様な光景が繰り広げられている。
「はぁ・・・はうぅっ・・・ぁ・・くっ!」
ベッドの上で甘い息を漏らしつつも、懸命に声を漏らす事をこらえ
るマリエル。
彼女を組み敷き正常位で貫いているのは、どう見ても10才に満た
ない少年だった。
上級妖魔・夢魔アドル。夢と魔獣、妖魔とを操り、面白そうだから
というだけの理由で堕天使ルシフェルに協力する者だった。
その股間から生えたものは子供のもの、どころか肉の凶器とでもい
うべき大きさで、ずぬり、とマリエルの中に埋めこまれる度に心な
しかマリエルの腹が、ぷくりと膨らむほどだった。
「はぁ・・・はぁ・・・射精すよ、マリエル・・・」
「嫌・・・嫌ぁぁぁぁぁっ!!」
奥まで突き上げたものがブルブルと震え、子宮に熱いものが注がれ
る圧迫感がマリエルの全身を貫く。
射精を終えたアドルは引き抜くと満足そうにほうっ、と息を漏らした。
「昨日オーガが凄く喜んでたから試してみたけど・・・・さすが聖女だ
ね。淫魔には劣るけど凄い名器。人間も馬鹿に出来ないね」
にこにこと楽しそうに話すアドルだったが、聞くほうは少しも楽し
くはなかった。
その24
「出来ちゃう・・・・・・また・・赤ちゃん・・・・・・」
事を終えたままの仰向けの格好、虚ろな目で呟く。
その子宮では間も無く排卵が行われ、新しい命になるだろう。
「だからぁ・・悪いのはマリエルなんだよ?他の女の子に命を移し変
えないから僕がお仕置きしなきゃいけない」
神殿に戻りはしたマリエルだったが、マリエルにはとても自分の中
に植え付けられた魔獣の命を他人に移し変える、などということは
できなかった。
誰に相談する事もできずに部屋に篭り、眠りについたマリエルの前
に現れたのがアドルだった。
アドルは呼び出した3メートルもある毛むくじゃらの巨人、オーガ
にマリエルを犯させ、その命もマリエルに宿らせたのだ。
そして今日は、自らの命の種をマリエルの子宮に注ぎ込んだ。
「他の女に命を植え付けないなら・・・・明日はオークの群れにしよう
ね、20匹ぐらいのさ。何匹子供出来るか、楽しみだね」
アドルのこの言葉に、とうとうマリエルは泣き出してしまった。
「許して・・・・・・わたしにはできない・・・許してぇ・・・・・・」
アドルはやれやれという風に肩をすくめてみせた。
その途端、マリエルを襲う強烈な睡魔・・・・夢の中だというのに、だ。
「夢を見てもらうよ、マリエル・・・・夢の中で見る現実、という名の
夢を・・・・・・ルシフェルには君を徹底的に堕とすように頼まれてるんでね」
言葉の終わりまでマリエルは睡魔に飲みこまれて聞くことはでき
なかった。
その25
「マリエル・・・マリエル」
「ん、おはよ・・・・ルーシェ」
目覚めたマリエルの傍にいたのは同い年の神官見習い、ルーシェだっ
た。かけているメガネのせいか、見る者に知的な印象を与える彼女
は、見た目通り若手の中で最も術と知恵に長けていた。
うっかりもののマリエルと冷静なルーシェは性格が反対故にウマが
あい、互いに相手を一番の親友と思う仲だった。
「身体のほうはもう大丈夫?」
「うん、もうピンピンしてるよ」
自分を気遣うルーシェの言葉に両腕を天に伸ばして元気なところを
見せるマリエル。そして顔を見合わせて笑い合う二人。
(全部夢だったんだ・・・・全部悪い夢・・・)
何気ない日常が進んでいくのに、マリエルはそう思った。
「そういえばルーシェ・・・・・・」
「なに?マリエル」
「セックスって知ってる?」
(!?)
自分の放った、全く脈絡のない言葉にマリエルは驚いた。
ルーシェもまた同様で、突然で予想外の質問に赤面してマリエルを
見つめていた。
「な・・・・・・何を言い出すのよ、突然・・・」
「セックス楽しいよ・・・・・・ねぇ、しようよ」
(嫌ッ!そんなこと言わない!わたし言わないよぉっ!!)
マリエルは叫んだ。だがその言葉を唇は微塵も紡ごうとしない。
「バカなこと言わないで、マリエル!・・・おかしいよ!」
ルーシェは怒り、マリエルから距離を置こうとしたが、その腕を『マ
リエル』の腕が掴み、引き寄せる。
(やめて!ルーシェに酷い事しないで!!)
「おかしくないよ・・・ルーシェも絶対病み付きになるから。わたしも
気持ちよくて気持ちよくて・・・いっぱい妊娠しちゃった」
(やめてぇ!!そんなこと言わないでぇぇ!!)
マリエルは叫びつづけた。だがその叫びは全く言葉にならない。
その26
それどころか暴走する『マリエル』はルーシェの作務衣の胸元に手を
かけると一息にそれを引き千切った
「やめてっ!マリエルやめてっ!!」
ぽろりとこぼれた、ルーシェの乳房をぐにり、と力任せに握る。
「痛ァァッ!!な・・なにするのォ」
握り締めた指の間から漏れる張りのある肉に『マリエル』が邪悪な笑
みを浮かべる。
「大丈夫・・・最後には、もっとして・・って頼むぐらいにしてあげるから」
「マリエル・・・外であなたに何があったの?」
乳房を握る手に、ぽたりとルーシェの涙が落ちた。
その熱さはマリエルを打ったが、『マリエル』は残った作務衣を引き
千切る事で彼女に応える。
「それをこれから教えてあげるんじゃない・・・・『これ』でね」
ルーシェをベッドに突き飛ばして寝巻きを脱ぎ捨てたマリエルの股間
に生えるもの・・・それは
(嘘よ・・・こんなの嘘!もうやめてよぉぉっ!!)
見覚えのある瘤状の突起に包まれた根本の太いペニス。
マリエルに、一つ目の穢れた命を宿らせたケルベロスのペニスだった。
「何よそれェ・・・何なのよぉ・・・・・・」
服を引き千切る強力に股間からそそり立つ異形のペニス。
彼女の知るマリエルとは違う『マリエル』に怯え、一矢纏わぬままベッ
トの上をズルズルと後ずさるルーシェ。
怯え切った獲物を見つめてニヤリと笑う『マリエル』
ダラリと垂れ下がっていた一物に血液が送りこまれ、だんだんとそそ
り立ち、天を破る勢いでそそり立つ肉の槍になる。
「これ?これからルーシェを天国に連れていくモノだよ・・・・神様に祈
るよりずっと確実にね」
(逃げてェッ!ルーシェぇぇ!逃げてぇぇぇ!!)
天国ではない、甘美な地獄への連行がもたらされる事を知るマリエル
の叫びはルーシェには届かない。
「ルーシェ・・・・・・あなた、よく見れば・・」
『マリエル』の右手に光が集まる。
結晶化した光を見た時、マリエルを最大の衝撃が襲った。
(やめてぇっ!!それだけはやめて!!)
「あなた・・・『聖女』の資質を持っているじゃない・・」
右手に乗せられた、不気味な光を放つ小さな宝玉。
ルシフェルに飲まされた、人を子宮に精液を注がれると、それが如何
なものであれ必ず妊娠する身体にしてしまう宝玉。
今のマリエルを作り出した宝玉だった。
その27
宝玉を手にした『マリエル』はひょい、と飛び跳ねて素早くその左手
でルーシェの首を掴んだ。
「ひっ!」と小さく叫び声を上げたルーシェの首を恐がるなとでも言
うかのように優しく撫でる『マリエル』
「服を・・簡単に引き千切るぐらいの力で首を締められるの、ヤだよね?」
ふるふる、と恐怖を浮かべて首を縦に振るルーシェ。
「だったらお口ア〜ンして。これ飲んだらもうやめてあげるから・・・」
(嘘よ!嘘よ!嘘!!信じちゃダメ!飲んじゃダメぇぇぇっ!!)
マリエルは叫びつづけていた。
だが叫びは届かず、恐怖に負けたルーシェの開かれた口に宝玉が収め
られ・・・・・・・・・・・・・・・・・・喉がゴクン、と動いた
(だめだよ・・・・・・ルーシェ・・・飲んじゃダメだよ・・・・・・)
マリエルは泣いた。
「あぁぁぁぁぅぅっ!あぃっ!・・・・・・熱い・・・カラダが熱いっ!」
のた打ち回るルーシェ。
マリエルにも覚えのある、身体を作り変える熱がルーシェを襲ってい
るのだった。そしてそれを『マリエル』は満悦の面持ちで見つめている。
「熱いよぉ・・・マリエルぅ、助け…てぇ・・・」
(ダメ・・・『わたし』に頼んじゃダメ・・・あなたもわたしになっちゃう・・・)
「任せて・・・・・・今まで酷くしてゴメンね。ここからは優しくしてあげる」
それまでの尋常ならざる出来事、恐怖からの開放、襲い来る焼き尽く
すような快楽・・・
普段の冷静なルーシェならば決してすがらなかったであろう『マリエ
ル』という救い主。だが今の何も考える事のできないルーシェは『マ
リエル』の命に従い、その足を開いた。
「ふぁっ・・あンッ・・・あふぅ、はァん・・・」
ぴちゃぴちゃと音を立ててルーシェの秘所に顔を埋め、次から次に溢
れる蜜を『マリエル』は舐め取っていく。
その度にルーシェは甘い声と、より多くの蜜を漏らしていく。
動くことはできなくても感覚は共有しているため、マリエルの口の中
にもルーシェのさらりとした愛液の味がどんどんと溜まっていった。
(これが・・・ルーシェの・・・・)
酸味の薄い、どこか甘さを含んだ味が口の中を染めていく。
その28
(口の中にこんなに溜めて・・・なにをするつもり?)
マリエルの脳裏に浮かんだ疑問に答えるかのように『マリエル』は舐
めるのをやめると、その秘唇に口付ける。
「・・・?・・・・・マリエ・・あひぃぃっ!!」
・・・びゅるるるるっ・・・・・・
そして一気に、その愛液を秘唇に流し込み・・・・・・
・・じゅるるるるるるっ・・・・・・
いやらしく音を立てて逆流してきた愛液を啜ると今度は上の唇に口付
けた。
流し込まれた自らの愛液を暗黙の了解で飲み下すルーシェ。
「よくできたわね」
『マリエル』の言葉に嬉しそうに応じるルーシェ。
「身体の奥が熱いでしょ?ご褒美に鎮めてあげる・・・四つん這いになっ
て、お尻をこっちに突き出して・・・・・・」
ルーシェは、嬉しそうに頷いた。
「ルーシェ、アステルって人からまた手紙が来てるよ」
「しっ!マリエル。声が大きいわよ・・・」
赤面してあたりをキョロキョロと見まわし、ルーシェはマリエルを空
き部屋へと引っ張り込んだ。
「そんなに慌てて・・・・アステルってルーシェの恋人なの?」
「恋人なんかじゃないよ・・・親が決めた・・その・・・許婚、というか・・・」
「許婚っ!?」
「声が大きいってば!!」
慌てて口を押さえて、てへ、と笑うマリエルに、ルーシェも、はぁ、
と溜息をついた。
「わたし、これでも下級貴族の娘だから・・・親の決めた相手と結婚し
なきゃいけないの。会った事も無いひとだけど、アステルはこうして
たまに手紙を書いてくれるの・・・凄く知的で、優しい人・・」
頬を染めるルーシェに「へぇ〜」とマリエルも笑みを浮かべる。
「幸せになれるといいね、ルーシェ」
その言葉に、にっこりと微笑んだルーシェをまだマリエルは覚えてる。
その29
だが今、マリエルはそのルーシェを犯そうとしていた。
魔獣のペニスで、魔獣の命を送り込むために、体の自由も利かぬまま・・・
(ルーシェ、ゴメンね・・・・・・わたしのせいであなたを・・・・・・)
肉棒の先端で秘裂をなぞる。
「ふぁっ・・・ん・・早くゥ・・・」
『マリエル』は両手でルーシェの腰をしっかりと固定し、次の瞬間・・・
引き寄せながら、全身を撃ち込んだ
「ひぎっ!いぎぃぃぃぃぃぃっ!!」
深々と、マリエルはルーシェを貫いていた。
ペニスの先端が触れる子宮口が、きゅっと堅く口を閉じていた。
つられるように膣全体も、マリエルに生えた異形のペニスを締めつける。
異物を拒否するがために反射的に引き締まる膣。
だが、『マリエル』の舌技に十分に濡れ切った肉に締めつけられても
排除すべき異物に強烈な快感を与えてしまうという皮肉な結果。
(気持ちいい・・・ゴメンね、ルーシェ・・・)
マリエルは己を恥じ、心からルーシェに詫びた。
思う相手がありながら、親友の姿をした異形に犯され、処女を散らさ
れたルーシェ。
それなのに自分は、異形のペニスを通じてそれを気持ちいい、と感じ
ているのである。情けなく、許せなかった。
『マリエル』がゆっくりとペニスを引き抜く。
瘤に覆われたペニスに絡む紅が、それを見るマリエルに自分が彼女の
処女を奪ったのだということをまざまざと見せつける。
(ひどいよ・・・ひどい・・・・・・)
マリエルが目を逸らすと、『マリエル』は腰を振り始める。
「い・・ぎっ!・・・はぐぅ!あっ・・・・・・痛・・ッ・・・はぐぁぁぁぁっ!」
処女を散らされたばかりの女への巨大な異形による慈しみの無い攻撃。
親友が苦しむのと同じリズムでマリエルに快感が走る。
(どう?ボクの夢・・・楽しんでくれてる?)
マリエルに話しかける声・・・それは夢魔アドルのものだった。
(夢・・・これは夢なの?)
姿の見えないアドルへ希望と共に問いかけると聞こえるクスクスとい
う笑い声。
(ああ、『君の見ている』夢だよ。そして他の人にとっては現実・・・・
わかりやすく言えば今の君は夢遊病なんだ。あのルーシェって娘を犯
したのは、まぎれもないキミの身体だよ)
その30
打ちのめされたマリエルに、夢魔は再びクスクスと笑う。
(でもちょっとボクも悪戯がすぎちゃったな)
(何が悪戯よっ!この悪魔っ!)
(悪魔に悪魔と言っても悔しくも何とも無いよ・・・・このままだとあの
娘はオーガを産むことになる。聖なる力で浄化されて神獣になるとは
言え食人鬼だよ?さすがにそれは可愛そうだからね・・・・ここでマリエ
ルにチャンスをあげるよ、あの娘を助ける)
(チャンス?)
(ああ。マリエルを少しだけ起こしてあげるよ。マリエルが頑張れば
あの娘は助かる・・・どう?)
簡単な事じゃないか、とマリエルは思った。
一瞬でも、身体が自由になればルーシェから離れる事ができる。
もうすでに取り返しのつかないことをしてしまったが、これから精々、
彼女に罪を償っていこう…たとえ、許しては貰えなくても。
(やるわ)
(頑張ってね・・彼女の運命は今度は本当に、キミにかかってるんだから)
「それってどういう・・・・・・え!?」
夢魔への問いかけにマリエルに走る違和感・・・・・・声が、出た。
自分の身体を、傍観するだけだった先程までと違い、自由になった唇。
歓喜に浸るより早く、マリエルはルーシェを突き飛ばそうとした。
少々乱暴でも、少しでも早く離れるために・・・・が、身体は動かない。
両方の手はしっかりとルーシェの腰を押さえ、腰は正確なリズムで反
復を繰り返す・・・・・・今のマリエルで自由に動かせるのは首から上だけ
なのだった。
夢魔の言う『少し』は『少しの間』の意味ではなく、『身体のうちの
少し』だったのだ。
だが今のマリエルには声を出す事ができる。さっきまでとは違う。
その31
「ルーシェ、離れて!・・・・・・振りほどいて逃げて!」
マリエルは叫ぶ。親友を救うために。
「離れないと・・・離れないとダメなの!大変な事になるの!」
これ以上、自分と同じ悲惨な目に親友をあわせないために。
「ルーシェェェッ!!」
・・・ぱんぱんぱんぱん・・・
時を刻むように魔獣の玉袋が規則正しくルーシェの下腹を叩く。
「・・・・・・マ・・・リエル?」
「ルーシェ!ルーシェぇ!」
ぎぎぎ、とゆっくりとルーシェが後ろを振り返る。
染まった頬、上気した息、少しずり落ちた眼鏡のレンズ越しの焦点の
定まらない瞳…
痛々しいほどの姿で親友は笑みを浮かべた
「マリ・・エル・・・・・・もっと、もっと・・こすって・・・・・お願い・・」
「何でぇ・・なんでぇぇ・・・・・・」
泣いて問いつつも、答えがマリエルにはわかっていた。
自分も・・・ケルベロスに犯されたとき、気が狂うほどに気持ちよかっ
たから・・・絶対に妊娠すると知っていてさえも。
すっかり溢れる愛液に血を洗い流され柔らかくほぐれたルーシェの膣が
マリエルを締めつける。
自分で動く事のできないマリエルは一方的に快楽を与えられるだけだっ
たが、たまらないルーシェの膣の感触に酔いしれ、射精の近いのを悟る。
射精のみを求めた休み無い動きの当然の帰結。
そこでマリエルは一つの事柄に気付く・・・・むしろ気づきたくなかっ
た事・・・・自分の意思で動かせるのが、首から上だけではないということ。
「そんな・・・こんなのって・・・・・」
その32
自分の身体で、最も自分で無い部分。
ケルベロスのペニスに力がこもる・・・懸命に押さえ込んでいるのは昨日
植え付けられたオーガの受精卵。
「ヤダよぉ・・・射精したくない・・射精したくないのに!」
意思に反して身体はそれまでの大きなストロークを止め、小刻みな早い
突き入れを始める。
思いきり振った炭酸水の瓶の口を押さえているような、ほんの僅かでも
力を抜けば爆発的に噴き出すという確信。呼吸するのもままならぬほど
全ての力で込み上げるものを押さえ込む
「はぁぅ・・・・ぁ・・いい・・・そこ、そこぉ!もっと・・・もっとぉ!」
マリエルの苦労も知らず狂いまくるルーシェ。
それでもマリエルは、親友を守るために耐えた。
(美しい友情だね。よく頑張ること・・・)
夢魔の声に応じることもせず、というよりその余裕も無く堪え続ける。
(頑張ったご褒美にもう1箇所起こしてあげる・・・・子宮。そう、ボクの
精子が思いっきりウヨウヨ泳いでる子宮を、さ・・・)
次の瞬間マリエルを襲う、卵子が輪姦されるという電流。
溢れる水を押さえ込もうとしているところに注がれる水。
・・・・・・こぼれないはずが無かった。
「あぁぁぁぁぁぁっ!!もうダメぇ!イク・・・イっちゃうよぉぉぉっ!!」
押し留められていた魔物の命。
そこに大挙して現れる、それまでマリエルの卵子を嬲っていた精子達。
マリエルの我慢という門が開くと精子達は魔物の受精卵を担ぎ、共に門をくぐる。
そして駆け出した。今までいたとのは違う子宮を目指して。
「ひゃふぁぁあああ・・・・か・・あゃぃぁぁ!・・いぁぁぁっ!!・・・あふ・・」
どぴゅぶりゅりゅりゅりゅっ!!・・・・・・びゅるるるっ!・・・・びゅるっ・・・
最後の時を迎え、繋がったまま前のめりに崩れ落ちる
(男の最後って・・・・・・こんななんだ・・・気持ち・・善過ぎ・・かも・・・・)
体力を使い果たし、意識が暗闇に飲まれる中でマリエルはそう思った。
その5.5(1) 《和姦ストーリー》
私はマリエルの膣内に1回目の射精を放った後、間もなくマリエルを再び抱きかかえ
再び硬くそして大きく膨らんだ自分のモノをマリエルの秘裂にあてがい、
2回目の交尾をし始めようとした。1回目の射精で自分の精をマリエルの子宮に
注いだものの、まだ確実な受精には少ないと判断した為だ。
精子という兵は多いに越した事は無い。兵法と同じである。
ズンッ
「・・・あん・・・」
1回目の性行為で既に気絶していたマリエルであるが私の一つの目的――マリエルの
子宮に新しい自分の身体を身篭らせる――の為に容赦無くお互いの生殖器を付き合わされ、
艶かしい喘ぎ声を上げていた。
もうすぐこの身体に“新しい私”になる受精卵が完成する。
そして、私の魂も“新しい私”になるべく受精卵に融合する為にマリエルの
子宮に移動せねばならない。
そこで私はマリエルの子宮に包まれて十月十日過ごす事になる。
マリエルの子宮の中は暖かいのだろうか?
マリエルの子宮壁は柔らかく私を包んでくれるのだろうか?
マリエルの子宮の中に響くマリエルの心音はどういうリズムを奏でるのだろうか?
私の目の前で上下に動く綺麗な裸体。私はその裸体の下腹部を見つめて、
そんな事を思っていた。
汚れきった堕天使らしい妄想。自分でもそう思う。
しかし、その堕ちきった欲望こそ性欲を促し、生殖能力を高める。
腰の動きは速まっていき、二回目の射精をするのはそう先のことではなかった。
自分の精が外の世界――マリエルの胎内――に出たがっているのが分かる。
快感が頂点に行きそうになった時、自分のモノの先端をマリエルの膣の奥壁まで
ねじりこませて、
「二回目だ・・・行くぞ・・・」
どくん・・・どくん・・・どくん
その5.5(2)
射精感を我慢できなくなった瞬間、それまで精巣内で待機していた精子が液体と混合し、
精液となって私の尿道を通りマリエルの膣内に発射されていったのを感じた。
「ひ・・・あい・・・・」
これから私の母胎になる女は無意識ながらも、この衝撃の喜びを感じていた。
声に出る喜び以上に彼女の体の内部は精を子宮に取りこもうと、膣の奥にある
粘膜による子宮への扉を広げる事でこの喜びを感じているだろう。本来行き止まりで
膣の奥に溜まるはずの精液が、その奥へ流れて行くのがその証拠である。
私は尿道に残っている精液を膣内に送るべく、軽く腰を前後に動かし2〜3回深呼吸を
した後、三度腰を激しくマリエルの腰に打ちつけはじめた。
もう私に残されている時間はもう無いのだ。
今ごろマリエルの胎内では、卵巣から排出された卵子はもう膣内から送りこまれた私の
精子にあたり一面を囲まれているだろう。おそらく時間からするとまだ子宮に到達して
おらず、まだ卵管の中にいるだろう。
この体が崩壊するまでに受精した受精卵に私の“意識”を取りこませなければならない。
そうするためにはおそらく最後のチャンスになるであろう次の3回目の射精で、
“私の身体”から“私の意識”を切り離した上で自分の白濁と共にマリエルの膣内に
放出させて、自力で受精卵の所までマリエルの胎内を泳ぐ事になる。
もう私の身体には必要以上いやそれすら足りない力しか残っていない。
マリエルを抱く動きも以前より鈍くなっている。
次が“今の身体”の最後の射精。そう思うとこの身体が名残惜しくなってくる、
いまマリエルを抱いているこの体が。そう感慨にふける間にも自分の体の崩壊の時刻は
刻一刻と迫っているので、そうもしていられない。
私は腰を動かしながら、目をつむり下半身、特に精巣に意識を集中させる。
“自分”が身体から抜けて行くような感じ。
暗くて狭い所に閉じ込められるような感じ。
周りには頭が大きい蛇みたいなものが多数存在している。
今私は私の身体の精巣にいるのだろう。そして、さっきの蛇みたいなものはこれから
胎内のたびに同行する精子だろう。
その5.5(3)
あたりは性行為の衝撃で小さくゆれている。そのゆれは次第に大きくなっていく、
ビクン!
一段と大きな衝撃で私は精巣から何処かへと運ばれて行く。
途中、粘りのある液体に混ぜられ、その流れは暗闇の中でさらに大きなものになっていく。
私を含んでいる流れは大きな管の中を進む。
暗闇の中、私が流されて行く先に小さな光が見える。
そこが出口なのだろう、自分の陰茎の出口。
そしてそこが入り口なのだろう、マリエルの胎内の入り口。
白濁に流されるにつれて、その光は次第に大きくなっていき、その先がピンク色の
滑らかな壁で包まれた空間である事がわかるようになってくる。
ビクン!ビクン!ビクン!
液体は勢いをつけてマリエルの膣内に放たれた。
同時に、私も勢い良くマリエルのピンク色の肉に包まれた空間に飛び立った。
眼前に広がるは真中に亀裂のようなものが入った巨大な半球状の物体。
亀裂からは白い粘液が分泌されている。
あそこは子宮頚管であの亀裂から子宮に入るのであろう。
私は亀裂の側にいき自分が通るためにそれを広げる。粘り気のある扉は大きな口を
広げて私を飲みこんだ。精子も私を追うようにして後につけている。
私は子宮に向けて粘膜で包まれている空間を奥に奥に進もうとした。だが、
滑らかな粘膜はそう奥に進ませてくれない。
それでも奥に奥に進むと、狭かった空間からすごく広い空間に出た。
それと同時に辺りが急に温かくなった。
恐らくここが子宮なのだろう。子を育てる部屋。そして私がこれから十月十日過ごす事に
なるであろう空間。
柔らかそうな赤い大地を下にして、とりあえず受精卵が待つ卵管のほうへ行く事にする。
幸い、他の精子が全て一方に行こうとしているのでそこに卵子があるものと判断して、
同じ方向を進む。
その5.5(4)
マリエルの卵管の中を突き進む。卵子を子宮に送り出そうとする動きでこちらにとっては
逆流になっているためか、精子の数は次第に少なくなっていく。
私はめげずにその中を進んでいくと、ようやく巨大な球状の物体を目にする事が出来た。
マリエルの卵管から放出され手間も無い卵子である。
既に私の精子を受け入れ受精卵になっているらしく、受精に失敗した精子は卵管の
繊毛に落ち、吸収される時を待っている。
私は受精卵の側までより、受精卵と融合する様に試みた。
多少力ずくでやるかと思ったが、受精卵は新しい体の支配者になる私を歓迎するかの
如く、簡単に中に入ることが出来た。
受精卵に入った瞬間、私は身体が溶かされるような感覚に陥った。
受精卵は私を取り入れる為に私を分解しているのだ。
嫌な気持ちはしなかった。むしろ、気持ち良い。
分解されながら、受精卵いや“新しい私”は繊毛のこまやかな動きによって
もと来た道を戻る様にして子宮に運ばれる。
子宮というあたたかで巨大な空間に出た時すでに、子宮壁という赤い柔らかいベッドは
私を受け入れる準備が出来ていた。
私は子宮壁に着地しようとしている。目の前の赤い大地がだんだん大きくなっていく。
皮が大地に触れ、私という種がマリエルの子宮という大地に植え込まれたこの時
着床は完了した。
子宮壁がさらに暖かく私を包み込み、それと同時に同化した子宮壁からマリエルの栄養が
流れ込んでくる。
そして栄養と同時に、
「・・・・ルシフェル様・・・・」
というマリエルの意識が流れ込んできた。
今は眠ろう。子宮というベッドのなかで母胎の心音という子守唄に守られて、
今度目が覚めた時はもうマリエルも目が覚めているだろう。
その時、この言葉を言おう。
「ありがとう・・・がんばって私を産めよ・・『お母さん』・・・」
その6
「あん・・ルシフェル様ぁん・・・」
再びマリエルの目が開く時、彼女は森の中に戻りました。
静寂に包まれる暁の空、パチパチと音を立ってるたき火。
全ては、マリエルが眠りついた前と同じだった・・・
「・・夢・・?やだ・・私だったら・・あんな夢を・・」
マリエルは自分の淫夢にひどく赤面した。
そして、彼女はある恐ろしい事を気付きました。
「ん・・なんたが体が重い・・よっこいしょっ・・・って、
私、こんなに太ってるだっけ?・・・きゃあぁぁ!?!?」
そう、マリエルのお腹はまるで妊婦のような膨らんでいた。
大きさから見ると、既に約7ヶ月くらいと見えた。
「こ、これって・・赤ちゃん?うそぉ?私はただ夢で・・」
「私を孕んだ事がそんなに驚く事かな、マリエル?」
「ル、ルシフェル様?・・どこにいらっしゃってるんですの?」
「ここだよ、マリエル『お母さん』・・」
なんと、大きく膨らんでるマリエルのお腹からルシフェルの声が!
「ま、まさか・・・あの夢は・・・」
「もちろん、本当の事ですよ・・がんばって私を産めよ、お母さん・・」
「そんな・・そんなぁ!!」
その7
「どうしよ・・・これじゃ町も神殿も戻れないようぉ・・・」
マリエルは、ボロ泣きしながら森の中心部へ歩き続く。
そして、彼女の前に小さな村が現れました。
それはエルフやドワーフなどが住んでいる、隠れ里でした。
「ここなら」と思って、マリエルはある事を決心した。
「あの・・・すみません・・・」
「わっ、人間だ!どうして人間は私達の村に?」
「私・・もう帰る場所ないんです・・・」
「・・・・・」
「お願い!この子が産まれるまでここに留めてください!!」
「あいにく空き家はないなぁ・・ドワーフ達と住んでいい?」
ドワーフの家というのは、汚い洞窟のなか・・・
しかし、マリエルは選択の余地も無かった。
「いい、いい、ありがとうございます〜!(感動泣き」
こうして、マリエルはこの村に住み着いていました。
それから三ヶ月・・いよいよ堕天使が再びこの世へ戻る時が来た・・・
その8
「ゴンズさん、夕食の支度が上がりましたよー」
「おう、今すぐ行く」
マリエルがエルフの隠れ里に来てから既に三ヶ月、
彼女と一緒に住んでいるのはゴンズと言うドワーフだった。
見た目はさすかに美形とはいえないが、実はとても優しい人だ。
「ふぃ、やっぱマリエルの飯はうめぇ!どうだ、俺の妻にしないかぃ?」
「まぁっ、ゴンズさんっだら・・・アッ」
マリエルはいきなりハッと息を呑んでお腹を押さえる。
「おぃ、どうした?痛いのか!?」
「・・大丈夫・・・ちょっと赤ちゃんが蹴っただけ・・・」
「・・・そう言えば、そろそろ出て来てもおかしくないかぃ?
わしはこんなのを良く知らんが、そのお腹は臨月だって事くらい分かるぜ?
まっ、もしワシの力が必要だったら、いつでも呼んでな!ガハハハ!」
ゴンズは笑いながら鉱山へ戻りました。
「・・ありがと、ゴンズさん・・・あっ、そろそろ片付けないと・・」
マリエルはお腹を支えて立ち上がろうとしているその時!
『ビッシャぁ!!』っと、
生暖かい液体が彼女のアソコから勢い良く湧き出した。
「こ・・これって・・まさか・・・」
そう、マリエルは破水しましたのです・・・・・・
その9
「こ・・これって・・まさか・・・」
そう、マリエルは破水しましたのです・・・・・・
「ど、どうしよう・・・ゴンズさんは働きに行ったし・・・」
陣痛が始まりました。あまりの痛さに声も出ません。しゃがみ込んだマリエルは心の中で叫びました。
(痛いぃぃ!! ゴンズさん助けてーーー!! 赤ちゃん産まれるぅぅ!!)
口をパクパクするだけのマリエル。陣痛は処女喪失の痛みとはまた違った痛みでした。
(神様は不公平だ。女の子だけ2つの痛みを与えるなんて・・・)
今は神様を恨んでも仕方ありません。マリエルは、この場で産むことを決心しました。
(赤ちゃんを拭く物を探さないと・・・)
ですが、そんな物は見つけられません。1歩も動かれないのですから。
(着ている物で拭くしかない・・・)
マリエルは身につけている物全てを脱ぎました。
(ごめんね赤ちゃん・・・)
陣痛に苦しむ且つお腹の大きい全裸のマリエル・・・妖しいものがあります。【作者的HR度★★★(笑)】
「ううーーーーーん・・・」
息を吐いて、息を吸い込む。そして時折息む。マリエルは女の本能で繰り返します。
破水してから6時間たっています。ですが、マリエルは時間など分かりません。必死で母親になろうと戦っているのです。
そしてそれから1時間後、最後に息むと、にょろとした感触がありました。赤ちゃんを産み落としたのです、誰の力も借りず、たった1人で。
続いて、ジャーと羊水が流れ出た感覚がありました。不思議とお腹はへこんでいました。さっきまでは、パンパンに膨らんでいたのに。
「おぎゃーおぎゃー!」
赤ちゃんは元気の良い声で泣きます。
「はあはあはあ・・・赤ちゃん産まれたのね?・・・」
股間の方を見ると、へその緒でつながった赤ちゃんが泣いていました。赤ちゃんは、真っ赤です。
「私の赤ちゃん・・・。ルシフェル様、褒めて下さいますか?」
マリエルは赤ちゃんを抱きしめます。泣いている赤ちゃんを見ると、愛しさがこみ上げてきました。
「赤ちゃん赤ちゃん、私の赤ちゃん・・・・・」
産湯がないことに気が付いたマリエルは途方に暮れました。いつしかマリエルは、羊水を拭き取るために赤ちゃんを舐めていました。母犬が生まれたばかりの子犬を舐めるように、慈しむように・・・。
「あれま。生まれたのか」
鉱山から帰ってきたゴンズが見たものは、へその緒をつなげたままお乳を赤ちゃんに与えているマリエルの姿でした。
赤ちゃんは産着変わりにマリエルの衣服で包まれていました。
「ゴンズさん、お帰りなさい。赤ちゃん、生まれました」
辺りを見回したゴンズは、全てを察しました。
「マリエル、ご苦労さん」
マリエルは裸でしたが、ゴンズは欲情はしませんでした。ただただ、赤ちゃんを抱いているマリエルを眩しそうに見ていたのです。
その10
「・・・美しい・・・」
「ゴンズさん?」
「・・はっ!・・・やれやれ、人間の娘に見惚れたとは・・・
ところでお前、赤ちゃんの名前もう決めましたかぃ?」
ゴンズは真っ赤になって裸のマリエルから目をそれた。
「えぇ。この子の名前はルシフェルといいます」
「そうかい、どれどれルシちゃん、ゴンズおじさんだぞぉ?」
ゴンズは赤ちゃんを抱きたいと手を出した、しかし・・・
(私を触るな!俗物!)
っと、ルシフェルがすさまじい殺気を放った。
「おぉ怖、こいつワシを睨んでるぞぉ?!」
「そんな事ないですよ。ほら、こんなに可愛いのに♪」
(マリエル?・・・母親だから感じないのかぃ?しかし、
この異様な圧迫感・・・こいつただもんじゃねぇぞ・・・)
ゴンズは怯えた。目の前にいるのが決して人間の赤ちゃんなんかじゃない。
もう一度良く見ると、赤ちゃんの背中に何かが生えているように見えた。
「わぁぁぁ!!こ、こいつ・・・羽根なんか生えているぞ!」
「ゴンズさん・・実は私・・・」
マリエルは話を説明したいですが、ゴンズは怯えて聞くもなかった。
「バ、化け物め!今すぐ出てけ!」
「いやぁぁ!?ゴンズさん!?やめてーーー!!!」
弁解する余地もなし、マリエルは洞窟からゴンズに追い出された。
『だめ、これ以上この村にはもう居られない・・・』
そう思いながら、マリエルは自分がまだ全裸のままの事も忘れ、
大急ぎ産まれたばかりのルシフェルを抱いて森の中へ逃げ出した。
「うきゃぁーうきゃぁー」
夜の森に不安を感じたのか、ルシフェルは力強く泣き出した。
「よしよし泣かないで、ママが守るからね。そう、何があっても・・・」
その11
夜の森の中、せめて赤ちゃんは寒くないように、とルシフェルをしっかり抱きしめ、マリエルは眠りにつきました。
そして、夢を見たのです。
天国のような綺麗な花園の夢・・・
(あれ?ここは・・・・・・)
それは、ルシフェルと出会った時と同じ光景でした。
「マリエル」
呼ばれて振りかえると、そこには年の頃15,6の少年が立っていました。
輝くばかりの金髪に、透き通るような白い肌、吸い込まれそうな紫の瞳・・・
そして、その背中には輝く6枚の翼・・・・・・
「ルシフェル様!?」
「ん〜・・・・・・堅苦しいの好きじゃないし、ルシフェルでいいよ。ぼくもマリエルって呼ぶし。言葉も友達口調ね」
ルシフェルは、以前のルシフェルの生まれ変わりとは思えない軽い調子で言いました。
「まずは、産んでくれてありがとう」
ぺこり、とルシフェルは頭を下げました。
「あの・・・・・・本当にルシフェル様なんですか?」
マリエルの問いに「だから、ルシフェル」と訂正してから答えます
「そうだよ。きみの初めての男で、初めての子供。ぼくら天使はね、生まれ変わっても同じで、別々の存在なんだ。前世の記憶を持って産まれてくる、とでも言えばわかりやすいかな。わかってくれた?」
「・・・・・・はぁ、なんとなく・・・」
相槌を打つマリエルをルシフェルは抱きしめました。
「それじゃあ親子のコミュニケーションといこうよ、マリエル母さん」
「え?」
そのままマリエルは、花園の中へと押し倒されました。
「だめ・・・あ・・・あなた、わたしの子供なんでしょ?それに・・・エッチしたら赤ちゃんが・・・・・・」
「いいじゃない、それぐらい」
マリエルの拒絶をルシフェルはあっさりと跳ね除けました。
「ぼくはマリエルのことが好きなんだもん、抱きたいのは当然でしょ?好きな相手に自分の子供を産んで欲しい、これだって当然のことじゃない」
ルシフェルは無邪気な笑顔でそう言うと、マリエルの唇に自らの唇を重ねたのでした。
その12
「・・・・・・夢・・・・・・?」
マリエルは近視感にハッとして、自分のお腹に手を当てました。
(膨らんでいない・・・・・・)
「・・・夢の中では妊娠させないで抱くことも出来るって言ったじゃない」
声のしたほうを向くと、そこには夢の中で出会った天使ルシフェルが不機嫌そうな表情でマリエルを見つめていました。
「信用してよ。天使は嘘なんかつかないんだから」
妊娠はさせてくれなかった事と、信じていなかった事への非難とがその視線には含まれていました。
「ごめんなさい・・・・・・」
詫びるマリエルにルシフェルはすっと、薄緑色の服を差し出しました。
「服、無いでしょ?」
「あ、うん・・・ありがと」
隠れ里を全裸で飛び出していたことを思い出し、マリエルは赤面しながら受け取った服を身に纏いました。
「・・・でも、この服どうしたの?」
「え〜〜っとね、昨日マリエルが完全に失神しちゃった後に・・・・・・」
その言葉にマリエルは、かっと赤くなりました。
夢の中とは言え、仮にも自分の子供相手に抱かれ、乱れ、より強い快感を求めたことを思い出したのです。
そんなマリエルの内心を知ってか知らずか、ルシフェルは続けます。
「不妊で悩んでた木の精霊のお姉さんの相談にのったら貰っちゃった」
「・・・・・・・・・何をしたのよ、あなたは一体・・・」天丼
その13
マリエルは頭痛を感じずにはいられませんでした。
彼女の産んだルシフェルが、どういうことに興奮するのかというものを夢の中で過ごした一夜で強く思い知っていたからです。
「それよりさ、マリエルはこれからどうするの?」
ルシフェルの問いに、マリエルは考えました。
「やっぱり、最初の予定通り冒険者になって修行、かな。ゴンズさんのところに戻るわけにもいかないし」
「それならぼくも一緒に行くよ、いいでしょ?」
にっこりと笑ってそう言うルシフェル。
「でも、羽根なんて生えてたら・・・天使だってバレちゃうよ?」
「そっか。それなら・・・」
ルシフェルが目を閉じて念じると、ふっとその翼が空気に溶けるように消えました。
「これでいいでしょ?・・・羽根出してないと、力は半分も出せないんだけどね」
二人は森を抜け、当初の目的地バーテンブルクへ向けて歩き出しました。
その14
バーテンブルクを目指して森から抜け出したはずのマリエル。
しかし、方向音痴か何かの導きか、彼女は聞いた事もないある
山奥の町に辿り着いた・・・
「あの〜すみません、ここは何処なんですか?」
「(パクパク)・・・・・・」
何度聞いても同じ、町の人々は黙っている・・・?
「何よ!口が動いてるだけでよく分からないじゃない!」
「待て。マリエル、この人達・・のろいの匂いがする」
「・・・良く見破ったな、坊や。」
と、突然二人の背後から人の声が聞こえた。
この町の町長だった。二人は町長から事情を聞いた:
「この町は裏山の城の中のヴァンパイアの伯爵に統治されている。
なんの原因が知らんけど、その伯爵は女好きで、毎年町から
『お嫁さん』を選んで城へ送れなければならないのだ。今年は
ついにワシの娘のレイナがその『お嫁さん』になる番だが・・・」
「行かなかった・・・?」
「あぁ・・・そして数日前、災いが起きた。伯爵は自ら
レイナを攫われて来たのだ。あとは御覧の通り・・罰として、
声を出せないのろいを人々にかけたのだ。幸いあの時
ワシは用事で町に居なかったが、このままじゃ町は・・・」
「・・・かわいそう・・・」
感情的なマリエルは、既にボロボロ涙が落とした。
そして、言うこともなく彼女は決意した。
「私、ヴァンパイアを倒してレイナさんを連れ帰して見せるわ!」
「君たちは腕の覚えがある冒険者と見えている。でも
辞めておけ、伯爵は桁外れな強者。二人だけで無理だ。」
「大丈夫よ!だって僕は・・・」
「あわわ・・・こらルシフェル、バレちゃだめ!」
マリエルは慌ててルシフェルの口を封じた。
「???」
「な、何もないよ、アハハ・・・」
「とにかく私たちは勝てる自信を待ってるんです。
町長さん、伯爵の居場所を教えて下さい。」
「・・・よかろう。若き冒険者よ、レイナを頼むぞ。」
こうして、マリエルとルシフェルは裏山へ旅立った。
ヴァンパイアの伯爵から平和を取り戻すために・・・
その15
ヴァンパイアの伯爵に攫われた町長の娘レイナを助けるため、
裏山の城を目指して出撃したマリエルとルシフェル。
二人は道中のモンスター達を倒し、やっと城の前まで来ました・・・
「どうやら、裏山の城ってここよね」
「いよいよボスだね、マリエル」
「準備はいい?」「いつでもオッケーだよ」
二人は城の中へ潜入した・・・・・・
(さて・・いよいよ中心部まで来たよね)
(マリエル、見てあれ!)
なんと、王座の上に裸マント姿をしている美中年がいた。
その身に纏わってる魔気から見ると、噂の伯爵のようだ。
さらに、伯爵の傍に幼い女の子が痙攣しながら倒れてる。
特徴から判断すると、多分レイナちゃんに違いない・・・
(レイナちゃんだわ!・・ルシフェル!伯爵を頼むわよ!)
(わかった。マリエルも、早くレイナちゃんを連れて逃げてね)
作戦開始、ルシフェルはわざと大きな爆音を起こした!
『ドガーン!』
「そこにいるのは誰だ!?」
そして、伯爵が女の子から気をそらしたその瞬間!
「いーただき!」
マリエルはこの隙を乗って女の子を連れて逃げ出した。
「あ、こら!人間め・・死にたいのか・・ぐわぁ!?」
「アンダの相手はこっちだ!!」
「貴様・・・!灰にしてやる!!」
「それはこっちのセリフだ!ヴァンパイアのおっさん♪」
(うまくやれよ、マリエル・・・)
その16
(ウソ・・・どうすればいいの?)
マリエルは狼狽しました。
一度は子供を産んだとはいえ膨れ上がりつづけるレイナのお腹に圧
倒されて、どうしていいかまるでわからなかったのです。
「おねえ・・・ちゃん・・・苦しい・・よぉ・・・」
(服!服を脱がさなきゃ・・・)
脱がすと言っても一刻を争います。
護身用の短剣を抜くと、ウェディングドレスの胸元から少しずつ、
膨れたお腹を傷つけないようにと。
「これでよ・・・・・・えぇっ!?」
胸の谷間からスカートまで切られたウェディングドレス。
その中から出てきた身体にマリエルは驚きの叫び声を上げました。
膨らんだお腹に、ではありません。
そのさらに下、レイナの股からありえないはずのものが生えている
のです。
予想外の事に驚くマリエルの手首を鋭いレイナの手刀が打ちました。
「痛ッ!」
短剣を落としたマリエルでしたが、慌てて飛び退き組み敷こうとし
てくるレイナからは逃れられました。
体勢を立て直すマリエルの前で、レイナは・・・いえ、レイナに化けて
いたものはゆっくりと変貌していきます。
レイナの姿が黒い霧に溶けたかと思うと、次の瞬間そこに立ってい
たのは闇の気配を纏った美しい一人の男。
「・・・思っていたよりやりますね、お嬢さん」
「貴方が・・・・・・伯爵?」
マリエルの問いに男は首を横に振りました。
「500年もすれば父からその称号を受け継ぐかもしれませんがね」
どうやら、伯爵の息子のようでした。
「伯爵は・・・レイナちゃんはどこ?」
「二人なら・・・今ごろ城の地下で新婚初夜を迎えているでしょうよ。
邪魔するのはヤボと言うものです」
マリエルは自分が吸血鬼達の罠にはまったことに気付いたのでした。
その17
ぴちゃ・・・ぴちゃり・・・んちゅ・・んちゅるる・・・
音をいっぱい立てて舐めると、その度に伯爵様のおちんちんがびく、
びく、と口の中ではねあがります。
「伯爵様、気持ちいいですか?」
「ああ。レイナ…気持ちいいですよ。とても上手だ」
伯爵様は、そう言って優しく頭を撫でてくれました。
わたしは嬉しくなって、また伯爵様のおちんちんを咥えます。
幼馴染のラディンのものとは形の違う、大人のおちんちん。
先っぽのぷっくり膨れているところ。特に裏側のスジがいっぱい集
まっているあたりが一番、伯爵様は気持ちがいいみたいです。
舌の先っぽを使ってそこをクリクリしてあげると、伯爵様の息が、
うんと荒くなっていくのがわかりました。
また、いくんだな・・・そう思ってわたしは身構えながら舌の動きを
強くします。
「出しますよレイナ・・・くっ!・・・・・・」
ぷしゃあぁぁ・・・っと、伯爵様のおちんちんの先の穴からわたしの
口の中にねばねばが出されました。
最初に伯爵様がねばねばを出してくれたとき、わたしはとても酷い
事をしてしまいました。
伯爵様は「飲んで」と言ったのに、いっぱい吐き出してしまったの
です。それも、伯爵様がわたしのために用意してくれたウェディン
グドレスに。
それからいっぱい泣いたり、暴れたりして伯爵様を困らせました
が、優しい伯爵様はそんなわたしの口なんかに何度もねばねばを
出してくれたのです。
その18
飲みこんだねばねばは、わたしのお腹の中で伯爵様が変身したり、
消えたりするときのような霧になってわたしの身体に溶けていく
のがわかりました。
ねばねばがわたしの中に溶けていくほど、泣き喚いて伯爵様を困
らせたりしないで、妻として精一杯仕えよう…そう、思うように
なっていったのです。
こくん・・・こくん・・・こくん
ねばねばは苦くて、塩辛くてとても飲み辛いですが、伯爵様の出
してくれたものと思うと、蜂蜜をいっぱいたらしたリツリの実の
ジュースより美味しいと感じられます。
口の中のものをゆっくりと、味わいながら飲み終えました。
口の中が空っぽになったら、伯爵様のおちんちんの穴をちゅるる、
と吸います。すると、まだ少し残っていたねばねばが出てきました。
伯爵様も気持ちよかったのでしょう、また、わたしの頭を撫でて
くれます。
わたしも嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
伯爵様のしてほしい事が、まるでわたしが伯爵様の一部になった
かのようにわかるのが、とても嬉しいのです。
全部飲み終えてわたしは伯爵様を見上げました。
「伯爵様ぁ・・・やっと、全部飲めましたぁ・・・」
6回目でやっと、伯爵様の出してくれたものを全部飲み込む事が
出来ました。
その19
伯爵様も、満足そうにわたしを見下ろしました。
「ありがとうレイナ、こんなに気持ちよくしてもらっては、ご褒
美を上げなければいけませんね」
この言葉に、わたしは心底申し訳無いと思いました。
5回も失敗したわたしを責めたりせず、伯爵様はわたしになにか
を下さると言うのです。
わたしは、こんな素晴らしい方に嫁げた事を心から神様に感謝し
ました。
「ご褒美なんていりません。わたしは伯爵様のそばにずっと置い
てもらえるだけで幸せなのですから・・・」
「本当に?」
伯爵様は、じっとわたしを見つめました。
吸い込まれてしまいそうな真紅の瞳・・・・この方に隠し事はできな
い、わたしは心からそう思いました。
「実は・・・・・・ひとつだけ欲しいものがあります」
こんな事を女の方から願うのははしたない事だと、淑女の教育を
受けた自分にはわかっていました。
「ほう・・・それは?」
それでも、伯爵様がわたしの願いをかなえてくれれば・・・・そう思っ
て言ってみることにしたのです
「わたし・・・伯爵様の子供が生みたいです」
その20
わたしの言葉に伯爵様はしばらく黙ったままでした。
はしたない、わがままな女と思われてしまったのでしょうか?
じわり、と目に涙が溢れてきました。
伯爵様は屈みこむと、指先でわたしの涙を拭ってくださいました。
「本当に、わたしの子供を産みたいですか?」
「・・・はい・・・・・・」
愛する方の子供を産みたい・・・たとえ相手が伯爵様のような高貴
な方であり、わたしがまだ10を幾らもこえていない子供であっ
ても、それは女にとって自然な欲求でした。
「わかりました」
「えっ!?」
伯爵様の言葉にわたしは耳を疑い、次の瞬間喜びでいっぱいに
なりました。
「レイナ、貴方にはわたしの子供を産んでもらいますよ・・・」
「はい・・・伯爵様・・・・・・嬉しい・・です・・・・・・」
今度は嬉しさに込み上げる涙を伯爵は拭って下さいました。
「ただし・・・」
伯爵様が少し、表情を厳しくして仰いました。
「子供を産むと言うのはとても覚悟のいることですよ、レイナ。
これから貴方に、その覚悟があるかどうか見せてもらいますからね」
何をされるのか、少し恐くも思いましたがわたしは頷きました。
この素晴らしい方の子供を産むためになら、何にでも耐えて見せる
そう、心に誓いながら。
その21
「立って、足を開きなさい。レイナ」
お言葉に従ってわたしは立ちあがると足を開きました。
伯爵様は腰を少し屈めて、わたしの股の割れ目におちんちんを押し当てました。
「子供が欲しいなら、我慢するのですよ」
伯爵様はそう言って勢いよく置き上がりました。
「はっ!・・・・・・あがぁっ!」
突然の激痛にわたしは声を漏らしました。
置きあがろうとする伯爵様のおちんちんに、わたしの体重が全部か
かっているのです。
あまりの激痛に逃げ出したいとも一瞬思いましたが、伯爵様に我慢
するといったばかりです。ぐっと歯を噛み締めて痛みに耐えました。
涙がぽろぽろとこぼれているのがわかります。
「もっと力を抜いてください、レイナ・・・全然入りませんよ」
痛みをこらえるわたしの耳元で伯爵様の囁き。
力を抜かなくちゃ・・・わたしは痛みで無意識に力をいっぱいこめて
いた下半身から、少しだけ力をぬきました。
その22
めり・・・めりり・・・めりりり・・・・・・
「痛ァ・・・あぐぅっ・・・あああぁっ・・・」
伯爵様のおちんちんが、めりめりとわたしの中を削り取るようにも
ぐりこんできました。
ぬぬぬぬ・・・・・・・・・ぷちり
「うあぁぁぁっ!!」
何かが、わたしの中で『破れた』のがわかりました。
拍子に、伯爵様のおちんちんは一気に奥までわたしを押し広げ・・・・・・
そのまま一番奥で、びくんびくんと震え出したのでした。
「熱い・・・熱いものが中に・・・伯爵様ァ・・」
痛みだけに包まれていたお腹の中に、熱さがどろどろと広がっています。
わたしは、伯爵様がお腹の中にあの白いねばねばを出したんだと思いました。
「それが、命の熱さですよレイナ・・・よく耐えましたね」
伯爵様はそうわたしを誉めると、繋がったままわたしを抱きかかえました。
「でもまだまだこれからですよ、レイナ。でも大丈夫・・・二回目からは
よくなりますからね」
そう言って再び伯爵様は動き始めたのでした。
その23
一方、罠にはまったことに気づいたルシフェルは、マリエルの元へ向かうために、目の前にいる伯爵の影武者との決着をつけようとしていた。
「悪いがあんたと遊んでいる時間はなさそうだ。そろそろ本気を出させてもらうよ」
「フン、小僧が口だけは達者だな、本気を出すのはこっちの方だ」
そう言うやいなや、影武者の体は異形な姿に変化していった。
体全体は剛毛で覆われ、つめが鋭くのび、口は耳元まで裂け、口から牙が飛び出してきました。
影武者の正体はワーウルフ、人狼だったのです。
「くふふ、どうだ恐ろしくて声も出まい」
しかしルシフェルは悠然と笑っているだけでした。
「ふーん、何かと思ったら犬だったのか。悪いけど犬と遊んでるひまはないんだけどね」
「ふざけるなー、こっちも遊ぶつもりはない、一気にかたをつけてくれるわ」
叫ぶと同時に、ワーウルフはルシフェルに飛びかかり、すかさず必殺のつめを繰り出しました。
「もらったー」
ワーウルフのつめは、確かにルシフェルの胸板を貫ぬいたように見えました。しかし、それは残像にすぎませんでした。
その24
「なにー、どこへ消えた小僧!?」
「僕はここだよ」
上を見上げると、6枚に羽を広げたルシフェルがいました。
「バカな、貴様は一体何者だ」
ルシフェルはそれに答えず、振り上げたこぶしを一気に振り落とした。
「天・誅・殺」
ドッゴーン
振り落とされたルシフェルのこぶしから、まばゆい光が飛び出し、ワーウルフを包み込んだ。
その瞬間、光は一気に爆発した。
ワーウルフは声をあげるまもなく爆発し、周囲の木々ごと消滅しました。
そして、あとには爆発の痕跡を示す、クレーターしか残っていませんでした。
「さてと、つぎはマリエルを助けなきゃ」
ルシフェルは大急ぎでマリエルの元へ向かいました。
一方、マリエルのほうは、伯爵の息子とにらみ合いを続けていました。
マリエルは盾を構え、体勢を低くしながら攻撃の機会をうかがっていました。しかし、伯爵の息子は隙を見せず、ジリジリと威圧しながらマリエルを追い詰めようとしていました。
そこへ先ほど大爆発、一体何事かと後ろを振り向きました。その隙をマリエルは見逃しませんでした。
「シャイニングフォース」
それはマリエルが使える神聖魔法の中では、一番強力なものでした。その威力は下級アンデットのゾンビやスケルトンなら、一気に数十体は消滅させることができるものでした。
それをまともに受けた伯爵の息子は、大ダメージを受けました。
しかし、伯爵の息子はアンデットのなかでも最上位種族であるドラキュラの一族です。フラフラになりながらも、倒れる様子はありません。
「おのれ……小娘が味な真似を……、もう許さん、嬲り殺してくれるわ・……」
一方のマリエルは、シャイニングフォースに全ての力を注いだために、立っているのもやっとでした。
「さあどうしてくれるか、まずは手足を一本ずつへし折り、その後は……」
しかし息子は最後までそのセリフを言うことはできませんでした。何故ならワーウルフをあっさり片付けたルシフェルが頭上から舞い降りてきたのです。
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