簡単 NScripterの使い方  2010/01/24更新
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基礎編/第4章

■ 定義ブロック と 実行ブロック ■
 前章まで、主に01.txtのスクリプト構造を見てきました。
 01.txtは、NScripterに具体的な動作指示を与えるための内容で、NScripterの「実行ブロック」と呼ばれます。

 これに対して、00.txtには、NScripterが動作するための前提となる、様々な設定情報が記述されます。この設定情報を記述した00.txtの事を「定義ブロック」と呼びます。

 NScripterのスクリプトは、この「定義ブロック」と「実行ブロック」の2つの部分から構成されています。
 以後、説明中に「動作ブロック」とあれば、それは01.txtを、「定義ブロック」とあれば00.txtを指すと考えてください。


■ 定義ブロックの記述 ■
 定義ブロックの内容を記述するためには、動作ブロックの時と同様に様々な命令を使用します。しかし、まだそこまで理解する必要はありません。定義ブロックについては、必要に応じて説明を補足していきます。今は、先に動作ブロックのより具体的な記述について見ていきましょう。


■ 文章の表示 ■
 それでは、NScripterを使って、画面に様々な文章を表示していきましょう。
 最初に、前回の実行ブロックの内容を、以下のように縦書きに書き換えてみてください。


game
*start






世界
click

end


 次に、書き換えたスクリプトをNScripterで実行してみましょう。



 文章も縦書きで表示されたと思います。
 このように、スクリプト上で書かれた改行通りに、文章も画面に表示されます。

 それでは、さらに実行ブロックの文章縦書き部分に、空行を挟んで書き換えてみましょう。


game
*start











世界
click

end


 書き換えたスクリプトを実行してみましょう。



 実行結果に、先ほどと変化がないと思います。
 NScripterのスクリプトは、文章途中の改行は反映しますが、何の文章の書かれていない空行と半角スペースは無視されます

 それでは、文章に空行を入れたい場合は、どのように記述すればいいのでしょうか?
 そんな時に使用するのが「br命令」です。
 今後は、先ほどの空行の代わりに、このbr命令をスクリプトに挟んでみてください。


game
*start


br

br

br

br

br
世界
click

end


 実行結果を見てみましょう。



 br命令の結果が反映され、間に空行の挟まった状態で文章が表示されたはずです。
 このようにNScripterでは、文章と様々な命令を組み合わせる事によって、ゲームスクリプトを構築していきます。

 それでは最後に、画面の横幅いっぱいに入りきれないほどの長文を、スクリプトに書き込んで実行してみましょう。


game
*start

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

click

end




 このように、画面の横幅に入りきらない長文は、自動的に折り返して表示されます。
 また、画面の縦幅に入りきらない場合は、NScripterはエラーメッセージを表示して停止します。注意してください。

 それでは、次章に進む前に、今回取り扱った文章表示とbr命令を使って、様々な画面を表示して、NScripterの動作をテストしてみてください。


第3章に戻ります 第5章に進みます