簡単 NScripterの使い方  2010/01/24更新
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制作編/第2章

■ タイトルバーにゲームタイトルを表示する ■
 これで、NScripterの画面サイズを800*600ドットに変更した上で、それに適したテキストウィンドウの表示が可能となりました。

 次は、NScripter実行ウィンドウのタイトルバーにゲームタイトルを表示してみましょう。
 定義ブロックを開いてください。


;mode800,value2000
*define

caption "ゲームタイトル"


 タイトルバーへの文字表示を指定するのが、caption命令です。
 caption命令の後ろに半角スペースを空けて、さらにダブルクォーテーションで表示したい文字列を囲んでください。
 上の例文の場合、タイトルバーの部分に「ゲームタイトル」という文字が表示されると思います。


■ バージョン情報を表示する ■
 NScripterを起動して、メニューバーにある「バージョン情報」をクリックしてください。
 デフォルトの情報が表示されたと思います。
 ここでは、このバージョン情報をデフォルトの物から、オリジナルの物へと変更します。


;mode800,value2000
*define

caption "ゲームタイトル"
versionstr "ゲームタイトル Ver1.0","制作者名"


 バージョン情報で表示される文字は上下2行です。
 versionstr命令の後ろ、最初のダブルクォーテーションで囲まれた文字列が1行目に、次のダブルクォーテーションで囲まれた文字列が2行目に表示されます。
 ゲームタイトルやバージョンナンバー、制作者名などを入れてください。



 なお、caption命令やversionstr命令等は、定義ブロックでしか使用できない、定義ブロック専用命令です。


■ メニューバーを編集する ■
 killmenu命令で、デフォルトで表示されるメニューから、不要な物を削除する事が出来ます。
 ただし、命令の挙動には若干の癖があります。
 順を追って見ていきましょう。

 以下がデフォルトのメニューバーです。

 ここから、不要な項目を1つだけ削除する事にします。
 今回は、一番左側の「画面」の項目を削ってみましょう。
 定義ブロックに以下のように記述してみてください。


;mode800,value2000
*define

caption "ゲームタイトル"
versionstr "ゲームタイトル Ver1.0","制作者名"

killmenu 0


 上記のように、killmenu命令の後ろに、削除したい項目の番号を指定します。
 このスクリプトを実行すると、メニューバー部分が以下のように変化します。



 一番左側にあった「画面」の項目が無くなりました。
 ここで重要なのは、項目が1つ消えた事に伴い対応する項目番号も1個づつズレていく事です。
 最初の画像では「」の位置にあった「CD-DA」が、今回の画像では「」の位置に変化しています。

 さて、ここからさらに別の項目を削っていく時は、このズレた番号を指定しなくてはなりません。
 例えば、ここからさらに「フォント」を削る場合は、下記のようなスクリプトになり、


;mode800,value2000
*define

caption "ゲームタイトル"
versionstr "ゲームタイトル Ver1.0","制作者名"

killmenu 0
killmenu 0


 「CD-DA」を削る場合は、下記のようなスクリプトになります。


;mode800,value2000
*define

caption "ゲームタイトル"
versionstr "ゲームタイトル Ver1.0","制作者名"

killmenu 0
killmenu 6


 このように、メニューの項目は必ず左から順に1個づつ削除しなくてはならず、1つ削除するたびに、番号がズレていく事を忘れないようにしてください。


■ デフォルトの表示速度を設定する ■
 メニューバーに表示される「文字速度」の設定指示。
 「低速」「普通」「高速」から選択が可能ですが、ここでは「defaultspeed 命令」を使って、そこで設定される文字表示速度を決定します。



 定義ブロックを開いてください。


;mode800,value2000
*define

caption "ゲームタイトル"
versionstr "ゲームタイトル Ver1.0","制作者名"
killmenu 7

defaultspeed 25,15,0


 defaultspeed 命令の後ろに、半角数字で文字の表示速度を指定してください。
 単位はミリ秒で、前から順に「低速」「普通」「高速」に対応しています。

 ここで注意しなければならないのは defaultspeed 命令は、setwindow 命令と動作が干渉し合う事です。具体的には、スクリプト内でsetwindow 命令を使用すると、setwindow 命令の「Iパラメータ」に与えられている文字の表示速度が優先され、プレイヤーがメニューバーから指定した「文字速度」が無視されてしまいます

 この現象を回避するためには、setwindow 命令を使った直後に必ず、!sd 命令を使用して、文字速度をデフォルトに設定し直す必要があります。


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